開脚
年度末、予算可決後の役所に同じ。人は怠惰な生物にてノルマなくば。夏に久々のトレイルを走るべく申込を終えた。これでとりあえず。
絹の道を走るは限界への挑戦、というよりも上位大会への資格。その有効期限や三年にて、更新を迎えるはN部長。つまりは過去三年に完走歴なく、挑戦のたびにコース途中で。資格の条件140km以上というからには私が如く二日150kmこそ賢明なはずも当人が選ぶは、大江戸小江戸と称する徹夜200km。
さりとて、過去に当レースの完走歴ある本人なだけにキチンと仕上げてきたはずも、んな時に限って。60km地点にて転倒、以降は冴えず。私の応援を待たずして128km地点にて無念の棄権を宣言するに持て余す私の時間。コース途中からゴール川越の蓮馨寺まで。完走を目指すランナーに見るは明日の私の姿であり。
レースのキロ数を告げるに驚愕の反応少なからず。が、距離が伸びればそれだけ時間もゆるく。ラン始めるにまずはハーフから、とはありがちもスタートからあの勢いで飛び出されて以降は落ちぬペースにゆがむ顔。あれだけ地面を蹴り上げるに膝への負担は少なからず。
ゆえに老いたらば「のんびり長く」こそが理想と知るべし。ヨガの開脚とて根性ならぬ継続とゆるめる勇気。ゴルフのスイングとて。立ちはだかるはヒトの欲であり。
確定申告を終えた。スマホでらくらく、などと申してもどことなく不安というか。還付であれば一円でも多く、納付とて不足などと追徴を受けるは不本意。やはりそこに「証人」がいないと。税務署内に設けられし会場の混雑ぶり見るに生じる葛藤。出直すべきか否か。折角に時間をやりくりして出向いた以上は、と待つこと一時間以上は何とも。
昼に訪ねた税務署ならぬ区役所の窓口に「時間外」との貼紙。そして、眼前に見るは談笑する職員ら。机の並びや「横」であって正対せぬは悪知恵だったりもして。それも彼らの休憩中には違いないのだろうけど、来庁側とてそこしかない時間に「わざわざ」訪ねとる訳で。いや、彼とて相手の事情を知る身。何も昼飯中の担当を呼び出せ、などと無茶を通すつもりなく。
確かに市のホームページには「当該の時間帯は一部に取り扱い出来ぬ業務あり」との記載あれども「イケる」と判断した理由は、過去に訪ねし隣の区役所の同じ課に貼紙なく、そこにいた職員がフツーに応対してくれたのだそうで。同じ市の傘下にあってその差異やいかに、と。
ましてや高齢障害課とあれば、その手の方々が相手となる訳で。一瞥後の無視は公の奉仕者たるに。せめて、「御用件でも」と一言あって然るべき。その程度の親切心なくして弱者の役に立てるのだろうか、と。
(令和8年3月20日/2984回)