最近嬉しかったこと
こんばんはExcelsiorです。
私事なのですが、3年ほど前から不登校の生徒を指導させていただく機会が増えてきました。
もちろん不登校の理由も多種多様なので一括りにはできないのですが、3年前から急激に増えています。
その中で最近嬉しかったことを書かせていただきます。
高校3年生の不登校の男の子を去年から指導させていただいていました。
非常に真面目で、物腰の優しいまさに好青年。ただ学校でのいざこざで精神的に支障が生じ、なかなか自分をうまくコントロールできず、勉強も思うように進みませんでした。
そんな中、共に私立大学合格を目指し頑張っていたのですが
12月に入る前、高校の卒業単位が危ないということで塾を休み高校の単位取得に専念することになりました。
無事高校を卒業し、塾に戻ってきたときには
私立前期の時期はすでに終わっていました。
そして後期に向け共に頑張っていたのですが
何故か彼は後期の受験を辞退したのです。
理由を尋ねると
"自分の人生をもう少しゆっくり考えたい"
と返ってきました。
そして彼は浪人することになりました。
浪人中の指導も引き続き私でお願いしたいとのことでした。
そして4日前
私は彼に幾らかの私立の推薦の話を持ちかけました。
"浪人で勉強にそこまで打ち込めないならば推薦を考えてはどうか"
すると生徒は
"先生、俺自分の力で受験を乗り切りたいねん。苦しいこともあって学校いかへんだりしてたけど、原因は自分にもある。逃げていた部分が正直ある。だから今年一年は自分で自分の人生を勝ち取りたいし、自分のケツは自分で拭く。みんなを見返す"
と。
私は衝撃が走りました。
自分のミスを認め
そのミスに前向きに向かい合う
ということは言葉ほど簡単ではありません。
それを18歳の生徒が口にするとは思いませんでした。
そして彼はその日から私がたてた学習カリキュラムを完璧にこなし、自習室が開くと誰よりも早く自習しにくるようになりました。
私は
"大学にいかに合格させるか"
ということにあまりに焦点を当てすぎていました。
"やはり学問は当事者が頑張らなければならないものだな"
"いかに生徒と向き合えるかだな"
と実感しました。
生徒の顔つきが変わる
夢が生まれる
そう行った瞬間に立ち会えることは教師冥利につきます。
教師とは生徒を導き、また生徒に考えさせられる、導かれるものだなと感じました。
これから1年再度彼を指導させていただくことになりましたが
彼なら大丈夫な気がした1日でした。
Excelsior