(Report) Vol.82 ママの感情コントロール
2019年2月24日、川口由佳子さんによる「ママの感情コントロール 〜自分の時間も欲しいけど、家族の時間も大切にしたい!どうやってバランスを取ればいいの?~」が開催されました。
2年間にわたり「子どもと心が通じ合うコミュニケーション」の7回講座のシリーズを2クール(計14回)お話し下さった由佳子さん。
2019年からは、具体的に寄せられた子育ての悩みからアプローチする新シリーズが始まりました。
その初回は【ママの感情コントロール】について。
食事のこと、睡眠のこと、躾のこと、挙げたらキリのない子育ての悩み。
さらには、頼りになると信じている夫や両親とのすれ違い。
とにかく、思い描いていた子育て生活ではない!とイライラすることはありますか?
実はそのイライラは、「イライラ」という感情ではなく、全く違った感情かもしれません。
また、イライラの対象は、子どもの発言や態度に対してではなく、「〇〇がしたい、〇〇でいたい」という自分自身のニーズが満たされないことに対してなのかもしれません。
今回の講義は、自分の毎日の心の動きを客観的に捉える事がまず第一のステップ。
冒頭では、目を閉じて「家族への感謝」を感じる時間を、2分間作りました。
心を落ち着けた状態で、由佳子さんの導きから自分や家族のことを考える、とても貴重な学びの場となりました。
こんなお話をお聞きしました…
母である自分が少しでも笑顔でいられるために、ママの感情コントロールについて、由佳子さんのこんな質問に答え、参加者同士シェアすることで、学びを深めました。
・自分と子どもの時間に、バランスは必要?
・あなたは、どんなママになりたい?
・どんな感情で毎日を過ごしたい?
・子育て以外のあなたの日々の楽しみは?
・落ち込んだときの感情との付き合い方
・家事・育児を全部頑張り過ぎないための自己分析
自分自身の心を深く深く掘り下げていくことで見えてくる、自分が求めていた本当の感情。
自分の事なのに、答えようと思うと分かっていないことが多く、由佳子さんは参加者へ適切な質問を次々に投げかけ、考える道筋を作ってくれました。
由佳子さんは、モヤモヤの感情について、6回ほど繰り返して質問することで、やっと自分の気持ちに共感し、そんな気持ちになった自分をまるごと受け入れることができるといいます。
例えば、料理中に「もっと見て!こっちに来て!」と子どもから言われてイライラしたとした経験はありますか?
その時、あなたは何にイライラしたのか?深く考えたことはありますか?
明日のお弁当のおかずを作りたかった。
→別に作らなくても死ぬ訳じゃないよね?
しっかり準備しておきたかった。
→本当に?
料理がしたかった。
→なんで?
一人の時間が欲しかった。
結論、由佳子さんは一人の時間が欲しかったんだと気がつき、そんな気持ちになった自分を受け入れられたそうです。
一人の時間が欲しかった、その自分の気持ちを認めてあげることで、「今は子どもと遊んで後で自分の時間を作ろう」と思えたそう。
私が本当に欲しかったものは?
なぜその行動をしてしまったか?
これが大変なことで、私は何が困る?
そんな自分の気持ちを見つめることで、そこから子どもとどんな時間を過ごしたらよいのか、たくさんのヒントを得られるそうです。
はたまた、実は悩みだと思っていたことが、悩みではなかったと気づくかもしれません。
参加者は、目の前の出来事だけを見るのではなく、毎日を幸せな気持ちで過ごす為に、自分の気持ちに一番に寄り添い、自分の心への問いかけをしたいと、意気込んでいました。
参加者より嬉しい感想をいただきました!
よく「自分と向き合う」とか「自分を見つめて」とか言いますが、これがいざやろうとすると、どういうことなのかよくわらないと思うことがよくありました。昨日の講座では自分に対して問いかけて深めていくプロセスがまさにそれだなと思い、具体的な思考の掘り下げ方(どこまでもしつこく笑)がクリアになったという感想も持ちました。
あと、子どもとの関わりについての好き嫌いという視点も面白かったです。子どもとの関わりは好き嫌いに関わらず受け止めるべきもののように感じていましたが、苦手なことは”嫌い”と割り切って、行動していいんだな、と。好き嫌いを自分のなかで線引きしておくことで自分軸もできてくるのかなぁと、いつもブレブレの私は思いました。
最近すっかり”No!No!マン”と化した2歳児はなかなか骨が折れ、こちらも抜け殻のようになりますが、自分の楽しみを充実させたり、自分の中で欲しているニーズを満たすよう工夫したりで、子どもと向き合っていきたいなーと思います。ありがとうございました!
(R.H.さま)
子育ては自分の心の余裕のあるなしで楽しめるかどうかも決まるという事は頭では分かっているものの、どうしても感情が抑えられないこともあり、そんな自分に振り回されることも良くありました。
由佳子さんのお話を聞くまで、「なぜ今私は怒ったの?」「なぜ今子育てが楽しいの?」という両方の問いかけをしても、行動にしか焦点を当ててなく、自分の気持ちはよく考えてなかったのでその意味で自分を本当に受け入れてあげられなかったのだとハッとしました。
自分の気持ちにフォーカスすることは実は結構難しいなと、未だに日々訓練中ですが、自分を受け入れてオープンすることで家族や周りにもいい効果が得られるだろうと信じて、意識してみます。
私が講義で思いついた、毎日を丁寧に、当たり前のことに感謝していきたいという自分の理想とする生き方、これも行動なので、ここから掘り下げて心に問いかけてみようかなと思ってます♡
(Y.S.さま)
ママの感情コントロールは、私にとって大きな課題だったのでとても楽しみにしていました。
「どんなママになりたい?どんな感情で毎日を過ごしたい?子育て以外の楽しみは何?」と改めて考え書き出すことは今までなかったので、自分自身を見つめなおすいいきっかけとなりました。
また、子育てや家事以外で、自分自身が好きなことを我慢しないで、逆にいかにそこに時間を使えるようにするか、そのために嫌いだと思う家事や子供との関わりの部分はいかにやらない方法を考えるというお話は、「そうしてもいいんだ!」ととても救われるお話でした。専業主婦である身として、どこかで家事育児をサボり自分の好きなことしてる時に背徳感を覚えてた気がしていたので...でも自分自身楽しんでいないと子育てや家事にも鬱々としてしまうと思うのでこれからは胸を張ってさらに楽しもうと思いました。
お仕事をして、セミナー講師もされてお忙しい由佳子さんがどこで手を抜いてるかというお話も興味深かったです(笑)
また、イライラしたり怒ってしまう時に何故そういう気持ちになったのか6回繰り返すのもやったことがなかったので試してみたいと思います。
参加者の皆さんのお話もとても共感できる点が多くてとっても励みになりました。
(N.M.さま)
子育て講座でありながら、いつも自分の世界に還らせてくれる由佳子さんの導き。
「こんな場面では○○をするとよい!」と一つ一つ方法を習うのではなく、親である自分自身と向き合いきることができたら、そこから、自分が本当にやりたい子育てが見つかる。
子どもの行動にイライラしていたのではなく、自分自身が求めていた理想の感情を実現できなくてイライラしていたのだな…と参加者たちは大きな気づきを得ていました。
由佳子さん、そして、一緒に子育ての経験をシェアして下さった参加者の皆さん、ありがとうございました!!
Writer: Rina Nakashima
今回の講師、川口由佳子さんのブログをご紹介します♡
由佳子さんの教育に目覚めた原点や子育てのヒントが詰まっています!