ズヴェーヴォの幻想小説
2026.03.31 23:50
筆者の知る限り、イタロ・ズヴェーヴォ(1861-1928)には二つの幻想小説があります。自意識が肥大してしまったために邪眼になり、視線一つで飛行船をも落とす禍々しい力を得た青年の戸惑いを描く「邪悪な眼」と、不老不死の霊薬を開発してしまった医学博士の歓喜と苦悩を綿密に描く「メンギ博士の妙薬」。
このたび、新しい翻訳書『 メンギ博士の妙薬 ‐ 怪奇幻想短編集〈近代編〉』の表紙のために、表題とおなじ題名のペン画を描きました。十六,七世紀の銅版画やデューラーの版画あたりを理想として3種類のボールペンを使って描きましたが、なかなか思うようには描けませんでした。