「場として関わる」コーチとは
CoreFieldコーチングでは、コーチが「場として在ること」をとても大切にしています。
コーチが「場」として機能するとは、クライアントが安心という土台の上で、セルフから自然に立ち上がる生命を信頼する状態がひらかれる、ということです。
本記事では「場として在る」という関わりをできるだけわかりやすく紐解いていきます。
コーチが「場として関わる」というのは、何かを教えたり、導いたり、変えようとしたりするのではなく、クライアントが“そのままの自分に触れられる空間を保つこと”を意味します。
多くの関わりはこうなりがちです。
・アドバイスする
・解決策を提示する
・良い方向へ導こうとする
・問題をどうにかしようとする
こういった関わりが適切なフェーズも確かにあり、一見適切なサポートに見えますが、同時に「今のままでは足りない」という前提が含まれます。
すでに多くの内観や自己理解を深めてきた人にとっては、この関わりが過剰な介入となり、気づかないうちに「終わりのない問題解決」の構造に入り続けてしまうことがあります。
コーチングやセラピーのなかにも、「その人の中にあるものを信頼する」というスタンスは多く存在します。
しかしそれでも、成功するため、より良い自分になるため、目覚めるため、といった“方向”が前提にある場合、努力を重ねることで価値を証明し続ける構造から、完全に自由になることは難しくなります。
証明=価値という前提が、ここでは崩すことができないためです。
一方で「場としての関わり」は少し異なります。
その人の内側にすでにあるものを前提にしながら、
・無理に変えようとしない
・評価やジャッジを持ち込まない
・何かを足そうとしない
こうした非介入の関わりの中では、クライアントに次のことが起きやすくなります。
・無意識に抑えていた感覚に気づく
・自分の本音に自然に触れる
・防衛や緊張がゆるむ
・自分で答えに辿り着く
ここで重要なのは、コーチが何かをしたから変わるのではなく、「変われる状態」が整うことです。
安心の土台と、その安心を前提をとした繋がりがあって初めて、人は「安全にゆるむ」ことができます。
なぜこういうことが起きるのでしょうか。
それは、人は本来、安全な場にいるとき、
・無理に頑張らなくても
・分析しなくても
・正解を探さなくても
自然に気づきが起きるようにできているからです。
逆に、
・評価される
・正しさを求められる
・変わることを期待される
こういった前提が強い場では、身体の防衛は解けず、本来起きるはずの気づきが起きにくくなります。
「場として関わる」コーチは、実はとてもシンプルなことをしています。
・安全であることを身体レベルで保つ
・クライアントの体験をそのまま受け取る
・介入しすぎず、でも離れすぎない
・その人の可能性を信頼し続ける
そしてこの在り方は、コーチ自身が思考・感情・身体・シャドウを含めた深いレベルで、自己防衛をほどいてきたことによって支えられています。
それが、そのまま「場の質」として現れます。
「場として関わる」とは、何かを与えることではなく、“すでにあるものが現れる余白を守ること”です。
その場にいることで、クライアントは、無理に変わろうとしなくても変化し、努力しなくても理解が深まり、自然に自分の軸に戻っていきます。