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富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

捨て猫対応を通じて感じた現状と課題

2026.04.03 07:26

先日、知り合いの方から「子猫が箱に入れられて捨てられている」という連絡をいただきました。

実はその場所では、約1週間前にも同じように子猫が捨てられており、その時はすでに亡くなっていたそうです。今回は「できるなら助けてあげたいが、どうすればよいのか分からない」との相談でした。

これまで地域の生活課題や環境問題に向き合ってきましたが、野良猫や捨て猫を巡る問題についても、過去に一般質問で取り上げた経緯があります。現場の実情と制度との間にあるギャップについては、以前から課題意識を持っていました。

今回の相談を受け、まずワンニャンネットワークに連絡を取りましたが、法律改正の影響で「そのまま動物愛護センターへ持ち込んでも引き取ってもらえない」との回答でした。では、実際にどのような対応をすればよいのか分からず、次の対応を検討することになりました。

結果として、まず警察へ「猫が捨てられている」という通報を行いました。現場は広い農地で住所が特定できなかったため、通常の連絡から110番通報へ切り替え、GPSで場所を特定してもらいました。

その後、警察官の方が現場に来て、聞き取りを行い、箱の指紋採取や写真撮影などの現場検証が実施されました。その手続きが終わった後、子猫は妙義の駐在所で一日預かっていただき、翌日、動物愛護センターの職員の方が引き取りに来る、という流れでした。

私も相談してきた方も、「捨て猫の対応で110番通報をしなければならない」という現実に、正直なところ大変驚きました。実際相談してきた方も初めての110番通報だと言っていました。制度上はやむを得ないとはいえ、私たちにとっては非常に分かりにくく、心理的なハードルも高い手続きだなーと感じました。

コロナ禍において在宅時間が増えたことなどを背景にペットを飼い始めた方が増えた一方で、避妊・去勢を行わないまま、飼育しているケースも少なくないのではないかと言う指摘もあります、猫ぐらいいいやと思わないで、、、富岡市では不妊去勢手術費用の一部補助事業を行っていますので活用していただきたいです。

令和2年6月から動物愛護管理法が改正され、愛護動物の虐待や遺棄は明確に「犯罪」となりました。

虐待については5年以下の懲役または500万円以下の罰金、

遺棄についても1年以下の懲役または100万円以下の罰金と、罰則が大幅に引き上げられています。

動物の虐待や遺棄は決して許される行為ではなく、犯罪であるという認識を社会全体で共有する必要がある時代なのかなと、、、

一連の対応が終わった後、改めてワンニャンネットワークの方と話をしましたが最近、野良猫のTNR(捕獲・不妊去勢・元の場所に戻す)を行った際、今の時期は半数以上の猫が妊娠していたとのことでした。今後も同様の事案が発生する可能性は十分にあるというお話でした。

野良猫対策については、これまで一般質問を通じて行政の考え方を確認してきましたが、今回の件を通じて、捨て猫・捨て犬を見つけたときの対応ガイドやホームページなどでの制度の周知や私たち市民が迷わず行動できる仕組みづくりの重要性を、改めて強く感じ提案していこうと思いました。

猫が捨てられるたびに警察へ通報しなければならない現状は、警察にとっても、私たち市民にとっても負担が大きいものです。命を守るという目的を達成しつつ、現場の実態に即した、より分かりやすい対応・体制について、今後も議会の場で問題提起を続けていきたいと考えています。