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青山・里ギャラリー

vol.103 再発見!北川民次 展

2026.04.04 03:14


所蔵品による企画展!第55弾

【 再発見!北川民次 展】会期 4月5日(日)~4月26日(日)

北川民次の所蔵品の中でひときわ異彩を放っている作品があります。それは重く分厚い石膏ボードに描かれていて民次がメキシコからの帰国時に持ち帰ったテンペラ画といわれるもので、購入してから最近まで類似した作品が久保貞次郎著「北川民次」の巻頭に「横たわる恋人たち」として図版が掲載されているものの詳細はわからないものでした。

2024年に名古屋市美術館で開催された北川民次展に郡山市立美術館所蔵作品が展示されており、注釈を読んで当ギャラリーの所蔵品が行方不明になっている「満月」という作品であることがわかったのです。

その時の図録「北川民次メキシコから日本へ」75ページには、「1937年にメキシコ美術画廊で開催されたグループ展のカタログには、1935年制作の北川のテンペラ作品《plenilunio〈満月〉》の図版が掲載されており、本作「横たわる恋人たち」はその下絵であると考えられる。完成作においては満月が描き加えられた。」とあります。

購入時のタイトルは「休息」となっていましたが、正しくは「満月」だったのです。

重くどんよりとした夜空に赤い満月、横たわる恋人達は、一抹の不安を想起させる風景のなかでも安らぎを感じさせます。

今回で三回目となる北川民次展では、新たに油彩画1点、版画作品5点を加えより充実した内容になっています。皆様のご来廊をお待ちしております。

*作品の一部を順次インスタグラムにアップしていきます(^^♪ @aoyamasatog

*Nagoya art news No.208(URL:http://artnews.jp)掲載中