通路、開口部、手摺の位置 アラカンリフォームのポイント
お読みいただきありがとうございます。
前回のブログで、アラカンリフォーム時の棚の高さや照明の暗さについて書きました。
長く自宅で暮らすなら、高さや暗さの他にも考慮しておいた方がいいことがあります。
私の父は脳梗塞で倒れ、認知症も発症し、実家での在宅介護が6年くらい続きました。
70代半ばで古い戸建てからマンションに移り住みましたが、通路はぎりぎり車椅子が通れる程度。父の部屋は畳でしたし、洗面所やトイレは狭くて車椅子や介助人は入れなかった。ドアも開き戸で、晩年は開閉が大変でした。弟が洗面所のドアを外して、ロールスクリーンを取り付けてくれました。
入浴は、デイサービスで週2回と、可能な限り弟が仕事帰りに立ち寄って介助していました。
介護保険を使って、浴室、トイレ、水回りに移動する廊下に手すりを付けました。
準備を全くしていなかったので、申請して工事してもらうまでに2~3か月かかりました。
浴室には、もともと2か所の手すりが付いていましたが、脱衣所と浴室の間に10センチくらいのまたぎ(段差)があって、それを越えるためにさらに2本の手すりを設置しました。
今回の我が家のリフォームで、将来のために浴室に2本と玄関に1本手すりを設置しました。
トイレにはもともと付いていたので、今回はそのままです。
玄関には靴を脱ぎ履きするためのベンチも作りました。手すりやベンチがなくても今はまだ大丈夫ですが、60代でも手すりがあればちょこちょこと掴まるものです。介護リフォームと違って、気に入ったデザインの手すりが選べます。
立ち上がる時はもちろん、立って身体を支える時に支えやすいブラケットの形などを考慮して選ぶのがいいと思います。デザイン性と機能性の融合こそが、アラカンリフォームを成功させる鍵だと思っています。
父は、トイレでよろけてタオル掛けに掴まってしまい、タオル掛けが壁から抜けて転び、怪我をしたことがありました。脚が弱ると何にでも掴まろうとするので、掴まってもいいようにタオル掛けもしっかりと設置しておくのが安全です。
事前の安全対策で、自宅で暮らせる日が長くなります。
高齢になった時を想定して、段差の解消はもちろん、できれば、通路幅や開口部、手摺の設置など早めにしておくといいと思います。そして、生活導線上の床に物を置かないように習慣づけておくことも大切です。
ありがとうございました。