青いマティスのダブルサイドトート
新しいデザインを追加する前に、ひとつ片付けたいことがあった。
私のEtsy のショップでは、商品説明欄にサイズ(S・M・L)のスペックをテキストで書いていた。ところが先日、あるショップのリスティングページを見ていたら、サイズ比較を一枚の画像で視覚的に示しているのを見つけた。一目でわかる。迷わない。買いやすい。
「これは真似したい」と思った瞬間、次に思ったのは「Canvaで自分で作らなきゃ…30分はかかるかな」だった。
でも、すぐ気が変わった。
「今のChatGPTなら、もしかしたら生成できるかも?」
参考画像を見せて、「私のショップ用に同じようなものを作って」とプロンプトを出してみた。
出来上がったのが、この画像だ。
参考にしたショップの画像は、POPなタイポグラフィで、バッグは真っ白。それはそれで可愛かった。でも ChatGPT が生成したものは、文字が洗練されたタイポグラフィになり、バッグの色はオフホワイト。私のショップのトーンに、ぴったりと寄り添っていた。
「Meet your everyday tote.」というキャッチコピーも、私が指定したわけではない。勝手に生まれた言葉だ。マテリアル・デザイン・ハンドル、それぞれにアイコンが添えられ、右上にはオリーブの枝。誰が頼んだわけでもないのに、そこにある。
所要時間、1分。
Canva なら30分かかっていた作業かもしれない。その29分が、新しいデザインを考える時間になった。
今回の新作は、マティスのダブルサイドトート。
wikiart でマティスの絵画を何度もチェックしていると、見るたびに新しい作品が目に飛び込んでくる。今回は「青」に惹かれた。
一枚目は、青い花瓶に活けられたアイリスとカラーの花々。ゴッホの影響を受けながらも、マティスらしい装飾性と色の強さがある。花屋の軒先で風を受けるように自然と馴染む、そんな一枚。
二枚目は、印象が一変する。深い紫がかった青の背景に、緑の大きな球体。フォーヴィスムともキュビスムとも言い切れない、マティスの実験的な時期の作品だ。市場の喧騒の中でも、この絵の静けさだけが浮かび上がってくるような感覚がある。
ちなみに、背景はパリの市場と指示を出した。色とりどりの野菜が並ぶ屋台の前で、バッグの絵が静かに存在感を放っている。背景の賑やかさと、絵の中の沈黙。そのコントラストが、なんともいい。
同じ「青系」でも、気分によって、服によって、どちらの面を外に向けるか。バッグとの対話が楽しめる一枚になった。