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三重県剪定伐採専門店 剪定屋空 -サブサイト-

白い葉に花が咲いた—1オオシマザクラが教えてくれること

2026.04.12 01:20

三重県四日市市の尾上別荘にオオシマザクラがあります。

その根元から毎年、白いひこばえが出てきます。葉にクロロフィルがほとんどなく、白からクリーム色をしています。いわゆるアルビノ状態です。光合成のできない葉です。

今春、そのひこばえに花が咲きました。

白から薄ピンクの花でした。光合成できない葉をつけた枝が、どうして花を咲かせることができたのか。

植物が花を咲かせるとき、フロリゲンと呼ばれるタンパク質が関わっています。葉で作られたこのタンパク質が師管という通り道を通って芽まで届き、開花のスイッチを入れます。

このひこばえは、親木の根系と維管束を共有しています。親木がフロリゲンを作ったとき、それがひこばえにも届いた。開花のシグナルは、自分で作らなくてもよかったのです。

花を咲かせるためのエネルギーも同じです。光合成できないひこばえは、親木が作った糖(スクロース)を師管経由で受け取っています。花器官の代謝には、光合成が直接なくても糖の供給だけで対応できます。

葉が白いから死んでいるのではなく、親木の力を借りて生きている。そして今年、親木と同じ春に花を咲かせた。

樹木は一本で完結していないことが多い。同じ根系でつながり、栄養もシグナルも分け合いながら、森や庭の時間を重ねていきます。

このオオシマザクラのひこばえが毎年白く出てくる理由については、まだ解明されていない部分があります。根の細胞に変異があるのか、台木のひこばえなのか。白い葉に咲いた花の色が、親木と同じかどうかも確認中です。庭仕事をしながら、少しずつ記録を続けています。

現場の写真と詳しい記録は、剪定屋空のブログに掲載しています。

葉が白いひこばえに、花が咲いた——尾上別荘 オオシマザクラの記録