群像
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食に関する古書のセレクトショップ、お味噌や発酵食品中心のカフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
月イチ開催・参加している兵庫県民芸協会の読書会では、「新編・民藝四十年」(柳宗悦)を順に読んでいっています。協会員向けイベントなのでどなたでも参加出来る訳では無いですが、民藝に興味がある共通項はありつつ、様々な立場の方が参加しているので(テマヒマの哲学対話同様)違う読み取り方、感じ方があって、広がり、深まる感覚があります。1年続けてきて、同じことを言い方を変え繰り返し畳みかけてくる柳節とも言える文体も馴染んできました。ちょっと癖になってきたかも?
特にこの読書会が良いと思うのは、民藝好きではあっても、柳宗悦の言うところを妄信する訳ではなく批判的にも読めているところ。これまで読んできて、柳って自分より前に既にある見方、価値、権威に対しては批判的で容赦なく攻撃するよね~っていうのはよく共通して話題になる話。河井寛次郎の柳宗悦評として「歩いたあとが道になる人」という言葉がありますが、その前には「道を歩かない人」とあって、「人の歩いたあとの道は歩きたくない人」と言いたくなります。
よくお店の「オリジナリティ」ということをテマヒマブログでも書いていましたが、開店前・開店当初と違って、「オリジナリティ」は作るものではなく、生まれるものという心境に至りました。そして編集や組み合わせによりオリジナリティは生まれるとしても、真にオリジナルなものなど最早無いのでは?凡人の自分から生まれ得ないのでは?とも思います。
「気が付いたら人の歩いた道を歩いている人」
きっと誰かが既に歩いた道を歩いていて、でもその歩き方が違うことで見える景色がきっと違ってくるのでは?と考えています。
少し前に朝井まかてさんの「グロリアソサエテ」を読みました。そして今は丸山茂樹さんの「黒田辰秋 千年の椅子」を読んでる途中です。後者はとても面白いのですが、途中並行して何冊か読んでしまった為に中断中・・・。
両方とも民藝運動を描いた小説でおススメなのですが、柳の論考を読み進めながらだと尚更これが良いのです。先に挙げた2冊でも「加茂川民藝協団」の描き方が微妙に違ったりして、どれぐらい脚色されたり、フィクションが入ったりしてるかは分かりませんが、柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎といった人物がより人間味をもって、生き生きとリアリティをもって感じられるようになるので良いです。あとはご存知の方も多いかと思いますが原田マハさんの「リーチ先生」や「板上に咲く」とかも。
何年か前に劇団民藝の舞台「SOETSU」を観に行ったこともありますが、民藝界隈の話ってあまりドラマ化とか映画化とかされていない印象があります。勿論柳宗悦という傑出した中心人物はいますが、本当に多くの人物が登場し、関係して、広がっていくので大河とか、朝ドラとかだと面白いのでは?と個人的には思います。かなり個性的な、なんだったら癖強な人物がいっぱい登場しますし。群像劇好きで得意とされてる三谷幸喜さんとかご興味ないですかね?
「僕たちは伝統とどう生きるか」(小倉ヒラク)「資本主義と、生きていく。~歴史と思想で解き明かす「構造的しんどさ」の正体」(品川 皓亮)も読み終わったところで、そろそろ「黒田辰秋 千年の椅子」に戻ろうかな。でもヒラクさんの本も読み返したいし、積読になってる本もあり・・・。テマヒマでもお取り扱いし強力プッシュしていく「僕たちは伝統とどう生きるか」については、昨日も少し触れましたが、今月末の販売開始前後でまたブログでもご紹介していきたいと思います。本当におススメです!!
今日は雨天にも関わらず12時からカフェタイム終了までお客様が途切れることなく、お1人から10人の団体の方までお越し頂きました皆様ありがとうございました。ランチは本日から台湾素食魯肉飯(ヴィーガン・ルーローハン)がメインの新メニュースタート日ですが、ある時間帯、店内の9割のお客様が男性という開店以来初めてのことがあって新鮮でした。
明日からconte pop up shopも残り3日。本日売り切れたまかないボウル(小)も先程追加入荷(ハンドキャリー)しました。明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り9席とお席に余裕がございます。
それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。