建て替えのできない家
先日、リフォームコンパス東京表参道店にU様が姉妹でお越しくださいました。
どちらがお姉様で妹様かはお聞きしなかったのですが、
うちお一人がまだ6ヶ月の可愛い赤ちゃんとお母様と一緒にご実家に住まれるご計画とのことでした。
ところが、そのお家には少し問題が。
築50年以上の木造住宅で、雨漏りがしている様なのです。
また、冬はとても寒く、夏は暑いのと、耐震性には非常に不安を感じられるとのこと。
外壁も「やばいです」とおっしゃられていましたので、
傷みは相当進んでいるのかもしれません。
こういったお宅の場合、必然的に建て替えも含めて検討されることが多くなります。
元々の家の構造が大幅に傷んでいる場合、その部分も含めてやり替えが必要になると、
建て替え・新築との価格差が少なくなっていくからです。
あくまでも「築年数」でまだまだ判断されがちな日本の不動産事情にあっては
建て替えた方が良い、という考え方が出てくるのは必然的だと言えるでしょう。
ところが、特に新しい家を建てようとする場合には、
建築基準法に基づいて家を建てる必要があります。
その中に、建築基準法上の「道路」に対して2m以上接している敷地でなければ
新規に家を建てることができない、という項目があるのです。
U様のご実家は、道路から細い路地のような通路を抜けた先に家があるとのことで、
まさにこの条件に当てはまらないケースである可能性が高いご様子でした。
そういった点をできるだけ分かりやすくご説明し、
リフォームでの可能性やどのようなリフォーム会社さんが良いのか、という点を
しっかりとお話しさせていただきました。
U様姉妹はお2人とも非常に喜んでいただき、前向きに考えていかれるご様子でした。
ご実家には老犬がいるので、仮住まいにも連れていけず、
すぐにはかかれない…とお伺いしていましたが
家のことを考えると、そう遠くないうちに考えていかなければならないかもしれませんね。
また、具体的になってきた際には、今度はお母様と一緒にお越しいただき
少しでも安心していただいたり、良いリフォーム会社さんと出会っていただくお手伝いができると良いなと思います。
またお会いできる日を楽しみにしながら、
最後まで大泣きせずにいてくれた、可愛い赤ちゃんに手を振ってお別れしました。
U様、ご来店ありがとうございました。
Kousuke Kitamura