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大逆転の滋賀レイクスが証明した「戦う理由」

2026.04.11 12:43

2026年4月11日、ららアリーナ東京ベイで行われたB1リーグ第31節。滋賀レイクスは千葉ジェッツを相手に最大16点差を覆し、72-67で劇的な逆転勝利を収めた。


第1クォーターは19-16とリードして終えた滋賀だったが、第2クォーター以降は千葉の猛攻を受け、43-57と14点ビハインドで最終クォーターへ。第4クォーター残り8分37秒には44-60とさらに点差を広げられ、試合の行方はほぼ決まったかに見えた。


しかし、ここから滋賀が怒涛の反撃を開始する。游艾喆の巧みなパスからライアン・クリーナー、ザック・オーガストが立て続けに得点し、15-0のランで一気に1点差へ。西田陽成の3ポイントシュートで同点に追いつくと、残り2分18秒にはクリーナーが値千金の3ポイントシュートを沈めて試合をひっくり返した。クリーナーはキャリアハイに並ぶ30得点16リバウンド、游も15アシストとキャリアハイを更新。二人の活躍が、この劇的な逆転劇を生み出した。


この勝利は、滋賀レイクスが今この瞬間に何のために戦うのか、その「理由」をコート上で示したものだった。チャンピオンシップ進出の可能性が消滅しているなかでも、チームが見せたのは一体感に満ちた誇り高き姿だった。


試合後、前田健滋朗ヘッドコーチは言い切った。

「残りが何試合だろうが、プレーオフがあるかないかとか、そんなものは今日来ていただいた青いグッズを身につけた人たちにとって関係ない」

順位という数字上の目標ではなく、目の前で情熱を注いでくれるファンの想いに報いること。それこそが、滋賀レイクスが戦い続ける根源的な価値だと前田HCは語った。素晴らしいアリーナと雰囲気のなかで勝ちきった選手たちの一体感も称えた。日本人トップの9得点を挙げ、守備では相手エースを無得点に封じた西田については、その貢献を認めつつさらなるステップアップを求めた。西田自身は後半の入りのインテンシティの低さを課題に挙げながらも、劣勢からでも跳ね返せる現在のチームの団結力に手応えを口にした。


一方、敗れた千葉のトレヴァー・グリーソンHCは、大量リードによって守備が緩慢になった第4クォーターの内容を悔やみ、ホームの声援に応えられなかったことに無念さをにじませた。田代直希は「小さなミスが積み重なって大きなずれになった」と振り返り、最終盤に歯車が噛み合わなかった現状を説明。チャンピオンシップをめぐる熾烈な順位争いのなか、崖っぷちに立っているという強い危機感をあらわにした。

取材:Junko Sato / SportsPressJP