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子どもたちが自由に遊べる場所。運営者が語るキッズピッチの可能性/ 熊本 vol.3

2026.04.13 02:44

熊本県のCOSMOS(熊本県フットボールセンター)に「キッズピッチ」が設置され数ヶ月が経ちました。徐々に地域の子どもたちの日常に、遊び場として溶け込んでいます。


「キッズピッチ」は、日本サッカー協会(JFA)が実施する、子どもたちが自由に、安心してボール遊びやスポーツを楽しめる場をつくる取り組みです。私たちlove.fútbol Japanは、この事業のサポートをしています。

今回の記事では、運営会社の代表を務める松下涼太さんへのインタビューから、なぜこの場所に「キッズピッチ」が必要だったのか、どんな想いで運営しているのかを深掘りしていきます。

(以下写真:©︎JFA PR)


松下 涼太さん
株式会社熊本フットボールセンター 代表取締役

©︎熊本フットボールセンター


きっかけは九州豪雨の被災地支援

── まず初めに、松下さんが運営するCOSMOSという施設について教えてください。

松下さん(以下、敬称略): 正式名称が熊本県フットボールセンター、愛称でCOSMOS(コスモス)です。COSMOSは施設がある嘉島町の町花であり、同時に「宇宙」という意味があります。宇宙のように無限の可能性に溢れた地元の子どもたちに、サッカーだけではなく、様々な体験をしてもらい、可能性を育てられる場所にしたいという思いで名づけました。

── 「サッカーだけではない」がポイントなんですね。

松下: 人生を豊かにするものはサッカーだけでなく、アートだったり、食だったり、文化だったりと様々だと思います。サッカーを入り口に、芝生広場でのマルシェやワークショップなどいろんな体験に触れられる。反対に、サッカー以外を入り口に足を運んだ人がサッカーに出会うこともある。そんな場所を目指して運営しています。

(上記3枚:©︎熊本フットボールセンター)


── では改めて、キッズピッチと出会った経緯を聞かせてください

松下: 2025年8月の九州豪雨災害がきっかけでした。嘉島町も被害を受け、その時にJFAの担当の方から「何かサッカー界としても支援をしていきたい。今、『キッズピッチ』という取り組みがあって」とお話をもらいました。私たちには芝生広場もあるので「すぐにでも設置させてもらいます」とお答えしました。

── 急展開だったんですね。

松下: そうですね。急ピッチで送っていただいて、届いた翌週には被災地支援のイベントを開催しました。それがキッズピッチとの出会いです。

── その時、キッズピッチのどんなところに可能性を感じましたか?

松下: 何よりも安心、安全に遊べるところですね。パネルにぐるっと囲まれた空間は、子どもたちに安心感を与えるなと思いました。自分が中に入ってみると一層それを感じます。子どもたちだけで自由に遊べるのもとてもいいなと思っています。こういう場所がここにあることの必要性を感じ、今後も常設できるならと改めて設置を希望しました。

安全に、そして自由に遊べるという価値

── 「安心・安全」、そして「自由」がキーワードだと感じました。

松下: 私たちが子どもの頃ってどこで遊んでも良かったと思うんです。小学校の校庭でも、公園でも、道の真ん中でも、自由に遊べる場所がたくさんあった。でも、今はなかなかそういう時代ではなくなってきていますよね。だからこそ、子どもたちが安全に、自由に遊ぶ場所を確保するっていうのはすごく大切だなと感じます。

── そういう遊びを通して子どもたちが得られるものはきっといろいろありますね。

松下:そうですね。広すぎないあの空間で自然とゲームが始まったりするので、例えば年上の子たちが小さい子たちを気遣ったり、一緒に遊べるようにルールを決めたりしてる様子も見られます。そういった社会性を遊びを通して学んでいけるような環境が、「キッズピッチ」を通してでき始めているんじゃないかなと思います。

── 子どもたちはみんなサッカーをして遊んでいるんですか?

松下:ボール遊びをする子は多いですが、 他の遊びをしている子もいますね。ただ走っているだけの子もいます(笑)。使い方は子どもたちが自分たちで考えていくっていうのが、キッズピッチの良さかなとも思っています。だから、サッカー関係の団体に限らず、全国に「キッズピッチ」の考え方に賛同する団体が増えていけば、うまく活用されて価値がより伝わっていくんじゃないかと思います。

同じ志を持つ仲間として

── 今後、「キッズピッチ」の設置を検討している方へメッセージをお願いします。

松下: 私も実物が届くまでは「キッズピッチ」がどういうものか分かっていなかったんですが(笑)、設置してみると想像していた以上に特別感があり、「子どもたちが安全に遊べる」と本当に感じています。自分もCOSMOSに併設している保育園の子どもたちとボール遊びをすることがありますが、自分で使ってみると一層良さを感じる部分が多いですね。置く場所というハードルはありますが、サッカーやスポーツに関わる団体に限らず「子どもたちの遊び場を増やす」という志のある方々であれば、上手く運用していけると思いますので、積極的に設置を検討してもらえればと思います。一緒に仲間として広がっていければ嬉しいです。

熊本県のCOSMOS(熊本県フットボールセンター)で「キッズピッチ」を運営する松下さんにお話を伺いました。

年齢、性別、国籍、障がいの有無にかかわらず、子どもたちが自由に遊べる場所。COSMOSの「キッズピッチ」は、そんな「日常にある自由な遊び場」として、地域の中で役割を果たし始めています。

興味を持っていただけた方はぜひ、ページ下部のリンクより事業詳細をご確認ください。


【キッズピッチについて】

キッズピッチは、日本サッカー協会と日本財団による「JFA×日本財団 子ども未来プロジェクト」の一環として、子どもたちが安全に、安心してボール遊びをしたり、スポーツを楽しんだりする場や機会を提供するとともに、障がいの有無や年齢・発達の違い、国籍などの違いを超え、全ての子どもたちが別け隔てなく健やかに成長できる環境を広げることを目的に実施されています。

▷詳細はこちら
https://www.jfa.jp/social_action_programme/news/00035481/