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経典解題53

2026.04.13 07:50

【経典解題】53

佛說摩訶衍寶嚴經 

ぶっせつまかえんほうごんきょう

西晉の失譯。一巻。釋迦と大迦葉(だいかしょう)との問答の形を取り、修行中にその修行の成果を無にしてしまう行為と、修行の結果を増進する行為を説く。摩訶衍とは大乗のこと。


[冒頭部分の翻刻と訳文]

佛說摩訶衍寶嚴經 一名大迦葉品

聞如是。一時,佛游王舍城耆闍崛山中,與大比丘衆八千人俱,菩薩萬六千人,從諸佛國而來集此,悉志無上正真之道。

爾時,世尊告尊者大迦葉曰「菩薩有四法,失般若波羅蜜。云何為四。一者、不尊法,不敬法師。二者、為法師者慳惜吝法。三者、欲得法者為法作礙,呵責輕易不為說法。四者、憎慢貢高自大譽毀他。是謂,迦葉,菩薩有四法失般若波羅蜜。

「複次,迦葉,菩薩有四法,得般若波羅蜜。云何四。一者、尊法,敬重法師。二者、隨受聞法廣為他說,心無愛著亦無所求,為般若波羅蜜故,舍一切財物,求多學問如救頭燃。三者、聞已受持。四者、行法不著言說。是謂,迦葉,菩薩有四法,得般若波羅蜜。

「複次,迦葉,菩薩成就四法,忘菩薩心。云何為四。一者、欺誑師尊長老。二者、他無惡事說有所犯。三者、摩訶衍者毀呰誹謗。四者、諂偽心無至誠。是謂,迦葉,菩薩成就四法,忘菩薩心。

「複次,迦葉,菩薩成就四法,一切始生至於道場,菩薩之心常現在前終不忘失。云何為四。一者、寧死終不妄語。二者、一切菩薩起世尊想四方稱說。三者、無有諂偽其心至誠。四者、不樂小乘。是謂,迦葉,菩薩成就四法,一切始生至於道場,菩薩之心常現在前終不忘失。


このように私は聞いた。かつて、仏陀はラージャガハのギッジャクータ山を旅していた。その際、様々な仏国土から集まった八千人の僧侶と一万六千人の菩薩が同行していた。彼らは皆、比類なき真実の完全な道を成就することを決意していた。

その時、世尊はマハーカシャパ尊者にこう仰せになった。「菩薩が般若波羅蜜を失う四つの方法がある。その四つとは何か。第一に、法と法師を敬わないこと。第二に、法師がけちで、法を説くことを渋ること。第三に、法を求める者が法を妨害し、批判し、説法を拒むこと。第四に、傲慢で、尊大で、自己中心的で、他人を褒めたり中傷したりする傾向があること。これらが菩薩が般若波羅蜜を失う四つの方法である。」

「また、カシャパ菩薩は、四つの行いによって般若波羅蜜を成就する。その四つとは何か。第一に、法を尊び、法師を敬うこと。第二に、法を聞いたら、執着や欲望を持たずに広く他人に説き、般若波羅蜜のためにすべての富を捨て、頭上の火を消すように知識を求めること。第三に、聞いたことを守ること。第四に、言葉に執着せずに法を実践すること。これらが、菩薩が般若波羅蜜を成就する四つの行いである。

「また、カシャパ菩薩は、四つの行いによって菩薩心を忘れる。その四つとは何か。第一に、師、年長者、先輩を欺くこと。第二に、罪のない他人を悪く言うこと。第三に、大乗仏教の信者を中傷し、誹謗すること。第四に、偽善的で誠実さに欠けること。これらは菩薩が菩薩心を忘れる四つの行いである。

「さらに、カシャパよ、四つの徳を成就した菩薩は、生まれた瞬間から成就の瞬間まで、常に菩薩心を心に留め、決して忘れることはない。その四つとは何か。第一に、嘘をつくよりは死を選ぶこと。第二に、すべての菩薩は世尊を観想し、あらゆる方向に讃美すること。第三に、その心は偽りやごまかしがなく、誠実であること。第四に、小乗仏教に喜びを見出さないこと。これらは、成就した菩薩が生まれた瞬間から成就の瞬間まで、常に菩薩心を心に留め、決して忘れることのない四つの徳である。」