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AIバスケットボールロボット「CUE7」

2026.04.13 09:57

2026年4月12日、アルバルク東京に強力な”新戦力”が加わった。AIバスケットボールロボット「CUE7」の登録プロフィールは背番号97、ポジションはシューティングガード、愛知県豊田市出身、身長219cm・体重74kgの日本国籍の選手だ。

CUEシリーズは2017年、トヨタ社員による自主的な活動として開発がスタート。初代CUEがフリースローライン付近からのシュートのみ可能だったのに対し、世代を重ねるごとに自律移動、ドリブル、パスと機能を拡張させてきた。CUE3は2019年にフリースロー2,020本連続成功でギネス世界記録を樹立。CUE6は2024年9月、バスケットコートの長辺とほぼ同等となる24.55mの長距離シュートを成功させ、二つ目のギネス記録を獲得した。


先代から1,205日ぶりとなる2026年3月発表のCUE7は、強化学習によりシミュレーター上で動作を繰り返し改善し、両足の車輪を二つから一つに変更。ゼロから見直したハードウェア設計と新たな制御技術の導入により、複雑な動きを滑らかにこなし、高速移動でも転倒しにくい機体へと進化した。軽量化とデザイン性も向上し、そのフォルムはアスリートのような存在へと生まれ変わった。開発責任者の野見知弘リサーチリーダーは、フィジカルAIの分野で世界に出しても恥ずかしくないものができたと自信を示した。


ハーフタイムショーで放ったシュートは惜しくもリングに弾かれたが、人間さながらの滑らかな躍動感と果敢な挑戦に対し、TOYOTA ARENA TOKYOを埋めたブースターからは大きなどよめきと拍手が沸き起こった。トヨタにとってシュート動作は究極の精密制御の集合体であり、その技術は自動運転や生活支援ロボットへと直結するものだ。人間の技術者たちの熱意と試行錯誤によって進化を続けるCUEは、フィジカルAIの領域で日本が世界に誇る技術の象徴である。

取材: AtsuhikoNakai / SportsPressJP