芭蕉布のこと&縫い目の解き方
2026.04.16 11:08
嘗ての琉球の衣服材料は木綿が入る以前・芭蕉布が主であった。記録によると、奄美大島から大量の芭蕉の原料が「マーランセン」で運ばれていた。
那覇四町・親見世の辺りには糸晒の光景があった。
芭蕉布に関連して次のような記録がある。(『親見世日記』)
芭蕉の混紡・交織、現在では皆無の芭蕉布が織られていた様子が伺える。
一、芭蕉布の製作について、近年、全体的に粗悪、御国元から注文に支障が生じている。
薩摩から難色を示している。以前のように品質を良くすること。
一、十三升の練蕉布は、検者を派遣して升位の通り製作。見本を御用布製作の検査をする主取 に渡す。苧捩り・もじりのないように均一にせよ。検査は親雲上の位
一、三つ葉布、薄芭蕉布、畦芭蕉布、赤島芭蕉布、捩芭蕉布、升の規定通りに糸筋をしっかり検査して織る・織らせる。
一、定法1尺五寸のふどき(筬)を使用してそれぞれの升位の通りに、貫重みを検査して、布の幅・長さが短くならないように織らせる。
一、御用布は、主鳥の検査、検印、筬を持って念入りに製作させること。
一、芭蕉布は商売用として薩摩藩の注文品以外でも大和へ多く持ち込む商品、粗末に織っては御用向きの支障の元になる、これまた厳しく申し渡す。
*関心のある方は『親見世日記』をご参照ください。
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写真①:芭蕉布の解きは、水の中で・・・布を傷めず、すんなり解くことができる。
縫い始め、縫い止まりの玉留めは、強度がある、必要以上の玉留めはお勧めできない。
写真②:芭蕉布の洗い張り