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内製か外注か、人材ポートフォリオの再設計

2026.04.21 23:56

通販企業において、「内製化すべきか、それとも外注すべきか」という議論は、これまで繰り返し行われてきました。しかし、広告費の高騰や人材不足が進む今、この二択だけで意思決定を行うことには限界が見え始めています。重要なのは、その前段にある「人材ポートフォリオをどう設計するか」という視点です。

人材ポートフォリオは、社内人材・外部パートナー・テクノロジー(AIなど)をどのように組み合わせ、どの役割を誰が担うのかを設計する考え方です。ここが曖昧なまま内製か外注かを判断してしまうと、「採用したが活かせない」「外注したがブラックボックス化する」といった問題が起きやすくなります。

通販企業では、広告運用を内製化しようとよくマーケターを採用します。しかし実際には、戦略設計やクリエイティブ改善の意思決定が社内に存在せず、結果として運用は回るものの成果が伸びない状態におちいることもしばしば。「広告運用」という工程単位で人材を捉えていたことがここでは問題です。

見直すべきは、人材ポートフォリオの設計です。まず「誰が成果に責任を持つのか」を明確にし、戦略設計は外部のパートナーと連携しながら意思決定を行う体制へと変更。一方で、日々の運用や数値管理は社内で担うように役割を分解します。さらに、レポートや一部の分析業務はAIツールを活用することで効率化。少人数で意思決定の質とスピードを向上させ、広告効率の改善を目指します。

見るべきは、「内製か外注か」ではなく、「どの役割をどこに配置するか」が本質であるという点です。特に通販事業では、マーケティング・CRM・商品企画といった領域が密接に連動するため、役割の設計を誤ると全体最適が崩れてしまいます。

今後の採用においては、「どんな人を採るか」だけでなく、「その人にどの役割を担わせるのか」「その役割は本当に社内で持つべきか」といった設計思考が欠かせません。言い換えれば、人を増やす前に「配置図を描くこと」が求められています。

人が足りないと感じたときこそ、いきなり採用や外注に走る前に、一まずは人材ポートフォリオと業務内容を見直してみる。そこにこそ、無駄なコストを抑えながら成果を最大化するヒントが隠れています。通販企業の成長は、人の数ではなく、「役割の設計力」によって大きく左右される時代に入っているのではないでしょうか。


弊社もクライアント様のニーズに合わせ、通販の全体設計の段階からプロジェクトにアサインされることもあります。お気軽にご相談くださいませ。何卒よろしくお願いいたします。


株式会社 ダイレクト・ラボ

ダイレクトマーケティングプランナー/石井孝典

福岡の通販広告・通販コンサルティング専門の広告代理店/株式会社ダイレクト・ラボ