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#ひとが育つ環境をととのえる

【祝3周年】第35回山結びレポート(2026年4月18日)

2026.04.22 02:00

第35回山結びを4月18日に開催しました。

2023年4月15日に第1回目を開催して丸3年が経ちました。あっという間の3年だった気がします。活動拠点の宮地山へ、月に1回、大人から子供まで、地元の福津市近郊だけでなく全国から20名くらいの人々が集まって、自然環境の循環を知り、それを整えていく作業をやってきました。


1つの山を整備することに何か意味があるのかと思われる方がいらっしゃいます。たかが月に1回の活動でどれだけ変化があるのかという疑問の声もあります。


確かに月に1回の作業での変化はわずかですが、3年間手を入れた場所の多くは前向きな変化が生まれています。


乾燥しきっていた場所に潤いが生まれ新たな植生が芽吹いてきた。

自然道が崩れるほどの豪雨でも整備した道は無事だった。

放置竹林を切り開き適切な処置をしたことで竹の繁殖が少なくなった。
枯損木や竹林を切り整備したことで風の通りが良くなり日が入るようになり藪蚊や空気の澱みがなくなった。

など。


逆に、手を入れたけど思ったようにならなかった場所もあります。自然との対話はいつも手探りです。手を入れた分、良くも悪くも自然はその結果を私たちに返してくれます。


山結びは、ある種の実験場であり、参加者が自然環境と向き合える貴重な場です。3年かけて宮地山でできたことはたかが知れていますが、参加者の方々が持ち帰った経験や考え方は計り知れないと思います。その経験や考え方がそこから広まり、世界中へ自然環境との向き合い方が変化していくことを私たちは望んでいます。


これが正解というのはありません。だから、私たちも知識や作業のアップデートを行なっていきます。そして、山結びは100年先を見据えて「自然環境を自治する」ことの大事さをこれからも伝えていきます。その大事さの理由は、山結びに参加すれば分かりますよ。



さて、前置きが長くなりましたが、
第35回山結びレポートをお届けします。

集合場所で瀬戸から本日の作業内容とそれにまつわるアカデミックな話を聞いてからのスタートです。初参加の方は瀬戸の話を真剣に聞き、常連メンバーは早く作業がしたくてウズウズしているコントラストがなんとも言えません。

宮地嶽神社の奥之宮を抜けて、登山道に向かいます。宮地山は「御神体」とされているようです。山自体が神の宿る場所(神体)として信仰される山は「神体山(しんたいさん)」や「神奈備山(かんなびやま)」と呼ばれ、古来より日本の自然崇拝の形です。物質そのものに神が宿るというより、祈りの意識が集中する「神を招く座」として崇拝されます。

今回は、前回に引き続き竹林エリアの整備をしながら、新しい登山道づくり作業です。登山道から斜面の竹林エリアを50m以上を整備してきました。ただ竹を切ってどこかに積んでおくのではなく、肩をつくり、ボサ置き(枝やツルなどを絡ませて竹をひとまとまりにする)をして、雨水がゆっくり流れ、山に浸透しやすい工夫をしています。

この工夫は、2025年8月の福津豪雨災害時に大きな効果が見られました。勢いよくながれる豪雨をボサが受け止めることで、土が止まり、水流がゆるくなることで斜面崩壊を防ぎました。昔からある土木技術ですが、改めて効果の凄さを感じます。

放置竹林で空が見えないくらいだった場所が、整備することで日当たり・風通し・雨水の浸透が良くなり、竹以外の若い植生が増えてきました。竹が生える場所は土が硬く、他の植生が生えにくい場所ですが、整備すること土壌も改善されこんなに変りますね。

参加者の皆さんは黙々と竹を切り倒し、枝打ちをして、ボサ置きを作っています。無心で作業できるので、声かけないといつまでもやってしまいます。日常生活では、周りの情報を遮断して無心になることはあまりないので、自然の中での作業は心のリフレッシュになるのでおすすめですよ。

新しい登山道は、登山者が歩きやすいように階段を作り、そこが崩れないように周りも整備します。切った竹を再利用して階段を作っていきますが、竹の据え方が悪いと、すぐに竹が浮いてきたり、土が流れたりして階段になりません。来月、自分がした作業の結果を見られるのも山結びの楽しみです。



さてさて、次回の第36回山結びは2026年5月16日(土)開催です。

先日登壇した「ふくつ環境シンポジウム2025」でご縁ができた「宗像植物友の会」さんをお招きして、宮地山の植生についての話をお聞きする予定です。作業は引き続き竹林エリア整備と登山道作りです。

山結びは、親子参加もおすすめです。

ご参加お待ちしております!


詳しくは山結びウェブサイトへ↓