Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

許認可・法務  al&la  行政書士 井原法務事務所

「罰則のはなし」伊藤栄樹他著

2026.09.02 11:29

「罰則のはなし」と「話」がひらがなである所かしても、一般大衆をも対象にした読み物の体裁をとっています。

罰則である以上、犯罪に対する刑罰について、元検事を経験した3人のメンバーによるエッセイものでしょう。そもそも、当時の雑誌「時の法令」に連載されていたものとあるので、専門家による専門家の為のcoffee break timeのような様相をなしています。


専門家のエッセイはどれも、独自の長年の法律実務に携わってきた故に、その人独自の法律解釈からなる解釈文が書かれる点が、賛同もしますが、異論を覚えるのも当然な話なのです。

最も、その多くの人は、法曹家の中でも裁判官や大学での研究をなしてきた、所謂、学識経験者の経歴を持つ人のものばかりなので、なまじ反論できるようなものではありませんが。


さて、法律と言えば、法がある以上それに対する罰則があると言う様に、日本のような成文法をもって立法をなす国家においては、「犯罪の数ほど法律(罰則)がある」と言うのが正しいわけです。其の刑罰の数についても言及してますが、昭和時代の話ですので、現在の数はどれくらい増えたでしょうか。使われていない法についても言及しています。

また、法の条文は、一般国民にとっても読みやすいことは、よく言われるとこですが、「条文の解釈も法律によって同じ文言が異なる意味に解釈されて運用されることはいけない」事についての話もされています。これは当然な話で、本来の字句そのもの自体に違う意味を持った文字があるのですが、それを多義的(其々を使って、其々の違う)な利用をしてはいけない事も述べています。

罰則の色々な面からの<はなし>なので、面白さと同時に、物知りにもなれると言った面があります。



※「罰則のはなし」伊藤栄樹他著(大蔵省印刷局)大蔵省印刷局とは、現在の独立行政法人国立印刷局です。現在は全般・品切れで、古本屋にはあるようですが、Amazonでは相当の高値が付いています。

※「時の法令」:立法担当者が執筆していた、法律実務家向けの月刊2冊発行の雑誌。今は令和4年で廃刊になっています。