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Art of Being|言葉と意識が生まれる場所

その人に届く答えは、対話の中で生まれる

2026.04.25 23:00

昨日の記事の続編です。

私が参加者の質問にどう対話をしながら答えていったのか? を構造で解説したものになります。

ウェビナーの最後に、こんな質問をいただきました。

「うまくいったことを見るのですか?

それとも、うまくいかなかったことも見ますか?」

一見すると、これは振り返りの方法についての質問です。


成功体験を見るのか。

失敗体験も見るのか。

どちらを振り返ればいいのか。


最初、私はこう答えました。

「うまくいったことも、うまくいかなかったことも、両方見てもいいかもしれませんね」

でも、そのあと相手の方がこう言いました。

「ネガティブになりがちなので、うまくいかなかったことばかりにフォーカスしそうです」

この一言で、私の中で見る場所が変わりました。


最初は、方法の話でした。

けれど、「ネガティブになりがち」という言葉が出た瞬間に、そこには別の構造が見えてきたのです。


本当のテーマは、

「うまくいったことを見るか、うまくいかなかったことを見るか」

ではなく、むしろ、

うまくいかなかったことを見ると、自分を責める方向に行きやすい

ということだったのです。


同じ「うまくいかなかったこと」でも、見方によってまったく意味が変わります。

自分を責める材料として見るのか。

次のための検証データとして見るのか。

私にとって、うまくいかなかったことは「失敗」ではなく、検証データです。

そんな見方もシェアしました。


たとえば、ウェビナーもそうです。

いつ告知したら、どれくらい届くのか。

このテーマだと、どんな反応があるのか。

この価格だと、どう受け取られるのか。

全部、実験です。


だから、思ったような結果にならなかったとしても、

「私はダメだ」にはなりません。

「こうしたら、こうなった」

というデータが増えただけです。


でも、もしその人が、うまくいかなかったことを見るたびに自分を責めてしまうなら、まずはうまくいったことだけを見てもいい。


また、うまく行かなかったことにフォーカスする習慣があるのなら、「それはデーター」という考え方を持てば、自分を責めることが減るかもしれない。


これは、正解を変えたというより、

相手に届く入口が変わったという感覚でした。


対話では、質問にそのまま答えるだけではありません。

相手の言葉の中で、どこにフックがあるのかを見る。


その人が何を見ているのかだけでなく、

それを何として見ているのかを見る。


今回で言えば、フックは

「ネガティブになりがち」

という一言でした。


そこを拾ったことで、

「両方見ましょう」

ではなく、

「うまくいったことだけを見てもいい」

「うまくいかなかったことも、失敗ではなくデータとして見ることができる」

という返しが生まれました。


これは、対話の技術です。

正しい答えを渡すことよりも、

その人が受け取れる場所に言葉を置くこと。


相手の話の中にあるフックを拾い、

その奥にある構造を見て、

届く形で返すこと。


私はウェビナーでも、講座でも、セッションでも、そこを大切にしています。


質問に答えているようで、

実はその人の見え方が少し変わる場所を探している。

対話とは、そういうものだと思っています。


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