『日本語教育の参照枠』シリーズ第1回・第2回WSを開催しました!
ご訪問いただきありがとうございます。
日本語教師こんぶの会です。
昨年、月1で開催した6回シリーズのWSを、今年は短期集中で毎週やってみよう、ということになり、4月18日に第1回、4月25日に第2回を開催いたしました。
まず第1回目。
参照枠の全体像を把握するため、取りまとめの経緯や理念について考えていただきました。
今回は前回のブラッシュアップということを念頭におき、運営側としては「自分ごとにする」という目標をもっていました。
目下進行中の認定日本語教育機関の申請には、この参照枠に「準じる」ことが求められていると思います。
「認定を受けなければならないので」という外発的な要因もさることながら、これを機に、自身の教育観や所属機関の教育についてしっかり考える機会にできれば、という私たちの希望?のようなものもあったのです。
上記のような考えの下、参照枠の3つの理念について考えていただくのは昨年も同じだったのですが、今回は「具体例」を挙げていただきました。
まず1について。
「学生は日本語学校で以外でもアルバイトをしたり、スーパーで買い物したり生活を営んでいる」「学校外の生活では、家族を支えていたる場合もある」など、学校の外での生活や学びに目を向けたいというご意見がありました。
2については、アルバイト先で注文を受けることができる、シフト調整することができる、教室内でわからない人に説明することができるなど、さまざまな具体例が。
3では、「母語話者のように完璧に話せるようになりたいという学習者にはどう向き合うか」「自分を表現するツールとしての日本語という視点も必要なのでは」など、問題提起もありました。
アンケートでは、「他の皆さんと話すことで、参照枠が少し身近なものになった感覚がある」とのうれしいお声もいただきました。
「文法積み上げ式の教科書で行動中心アプローチにするにはどうしたらいいのかというお話が出たので、いっしょに考えられたらいいな」とのお声もあり、皆さんで話し合っていく中で、機関の枠を超えて改善の道を探れるのではないかとも感じました。
また、BORの様子を見に行った他のメンバーから、「沈黙」について報告がありました。
「グループで話し合う」という場合に、沈黙はよくないのでは?と思ってしまいがちです。
しかし、頭の中で考えを巡らせていて、結果的に沈黙になることはままあることです。
「沈黙になってしまいまして…」とお話しくださった参加者の方もいらっしゃったのですが、意味のある「沈黙」であればよいなぁと思いました。
次に第2回目。
2回目のテーマは評価。以下の目的を提示しました。
✅ 自分の評価観と参照枠の評価観を知る
✅ 評価の目的・方法を考える
✅ 評価に使えるツールを知る・使ってみる
今回は特に、準備段階から前回は十分にできなかった「自分の評価観の可視化」を運営側の目標の1つに掲げました。
メンバー間で検討を重ねましたが、ファシリテーターが突っ走り、前回以上に盛りに盛った内容にしてしまいました。
しかも、開始直後に数枚のスライドが削除されていることに気づき、ファシリテーター真っ青🥶
それでも、皆様のご協力で、何とか進めることができました。
「評価に使えるツールを使ってみる」では、自己評価ツールでご自身の外国語能力をチェックしていただいたり、AIでルーブリックを作っていただいたりしました。
1回目で納得できなかった方はプロンプトを変えてみたり、実際に作ったルーブリックで採点をしてもらった方もいらっしゃいました。
AIに関しては、「このような使い方をしたことがなく、目から鱗が落ちた」というお声もいただきました。
一方で、AIの使用については「うまくいかなかった」という方もいらっしゃいました。
事前に今回はAIを使用する旨もお知らせしていましたが、普段から使い慣れていないと、その場ですぐに対応することは困難です。
また、内容がモリモリだったために、消化不良を起こされた方もいらっしゃったかもしれません。
アンケートにも「内容は濃かったがもう少し話す時間があったら」というお声を複数いただきました。
限られた時間内で何を焦点化するのかは、このような場を主催する者としては非常に重要な課題だと思います。
第2回の終了直後に振り返った際、メンバーでどうすればよかったのかを話し合いました。
思い切って次回に回せる内容もあったかも、次回は今回の内容をしっかり踏まえて、など改善案を考えています。
前回はそれほど感じなかったことですが、実は前回ハイブリッド開催だったこともあり、ファシリテーターが対面の方々しかよく見ていなかったということかもしれません。
第2回目の内容については、最初の「評価観を可視化する」以外は前回とほぼ同じなので、以下をご参照いただければと思います。
今回はオンラインのみの開催なので、特にお互いの考えや思いを伝えあう時間を確保することは大切だな、と思った第2回でした。
GW終了後から第3回以降が続きます。
ここから本丸「カリキュラム」です!
日本語教育の参照枠にはない「学習目標」を具体的に考えていくことができればと準備中です。
随時参加者募集しております。より多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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ご参加くださった皆様、また最後までお読みくださった皆様、ありがとうございました!
これからも、日本語教師こんぶの会をよろしくお願い致します。
日本語教師こんぶの会
(文責:中村妙子)