全力とは力みではなく調和
アシュタンガヨガで大切にされるトリスターナ。
トリスターナとは、ドリシュティ(目線)・呼吸・アーサナ(姿勢/アライメント)のこと。
日々練習する中で、最近よく考えていました。
「100%の練習」とは、一体どんな状態なのだろうと。
息が荒くなるほど追い込むこと?
呼吸が止まるほど限界まで挑むこと?
周りが見えなくなるほど集中すること?
自分を見失うほど没頭すること?
かつての私は、全力とはそういうものだと思っていました。笑
幼い頃、「あなたは人一倍努力しないといけない」と言われて育った私は、
何かに取り組むとき、つい必要以上に頑張ってしまう癖があります。
だから練習でも、気づけば力み、呼吸が荒くなり、
“もっとやらなければ”と自分を追い込みがちでした。
けれど、トリスターナの中にはアライメントがあります。
それは、ただ形を整えることではなく、
今の自分を客観的に観ること。
呼吸が乱れたとき、苦しさが強くなったとき、
身体が固まり、心まで急いでいるとき。
それは「やり過ぎていますよ」と、
身体が送ってくれる大切なサイン。
もちろん、少しだけ限界を越える挑戦は成長につながります。
けれど、越えすぎることが続くと、不調和が生まれる。
“頑張り過ぎること”が美徳になりやすい現代社会。
だからこそ、ヨガの練習の中で学べることがあります。
本当の100%とは、力み切ることではなく、調和していること。
呼吸が通り、視線が定まり、
必要な力は使いながら、不要な力は抜けている。
そして、どこかに余白があり、
終わったあとに穏やかな笑顔が残ること。
そんな練習こそ、長く続き、人生を支えてくれる練習だと思うのです。
ヨガは、自分を追い込むためのものではなく、
本来の自分に戻るための実践。
もし最近、頑張り過ぎていると感じる方がいたら、
少し緩めてみる。
呼吸が心地よく流れている場所に、
あなたにとっての本当の100%があるかも。