【流 通】FRONTEOと慶應大学 うつ病診断支援会話型AIプログラムで特許取得
FRONTEOと慶應義塾大学医学部の岸本泰士郎教授(医科学研究連携推進センター)らのグループは、両者が共同開発したうつ病の診断支援を目的とする会話型AIプログラムで2件の特許権を取得した。この会話型AIプログラムは、患者と医療従事者の約10分間の自由会話をAIで解析するもので、医師による診断の支援をはじめ、疾患・症状の早期発見手法の確立や、診断における客観的エビデンスの確保を目的としている。
うつ病は診断に心理的評価を要し、症状の主観性が高いことや、社会的スティグマ(偏見)などによって、受診が遅れる可能性があり、未受診の潜在患者が多いことも課題の一つであると言われている。このため、うつ病の診断においては、患者が(1)実際にうつ病を罹患している「状態(State)」と、(2)うつ病を罹患しやすい「性質・素養(Trait)」の2つの観点から判定することが重要とされている。
今回、FRONTEOと慶應義塾大学医学部は、早期診断・早期治療を要する「状態(State)」の判定と、患者の受診遅れの解消につながる「性質・素養(Trait)」の判定をそれぞれ行う2つの会話型AIプログラムについて、特許権を取得した。
この会話型AIプログラムの社会実装により、精神神経疾患を専門としない医療機関においても、より客観性の高い診断支援の実現が期待される。さらに医師と直接面会できない遠隔医療の現場をはじめ、産業医による診療、健康診断施設や脳ドックなど、幅広い医療・ヘルスケア領域での活用が可能となり、未受診の潜在患者の受診へのハードルを下げることへの貢献をはじめ、うつ病を取り巻く多様な社会的ニーズに応えることが可能になるとしている。
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