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中野人事法務事務所ブログ

【コラム】採用活動に思うこと

2026.04.30 02:05

実は最近、7年勤めていた女性スタッフが退職致しました。居心地のよい会社作りを心掛けておりますが、それでも「ご主人様の転勤」「遠くに家を購入した」等の事情が生じてしまうこともあり、退職者数をゼロにするというのは、なかなか難しいです。

欠員補充1名と、業務量拡大に伴う追加1名、合計2名募集することにし、先月1名入社致しました。現在、残り1名の採用に向けて取り組んでいるところです。

さて、愛知県豊橋市にある樹研工業という会社があります。創業者の松浦元男さんという方のインタビュー記事などを拝読したことがありますが、私の心の中ではこの方に相当な影響を受けております。

採用面接は「先着順」だそうで、学歴・職歴、キャラクターやコミュニケーション能力など、一切不問なのだそうです。

先着順で採用が決まる関係上、必ずしも学歴が高い人ばかりとは限らず、中には相当やんちゃな人生を歩んできた人もいらっしゃるそうですが、6か国語を操る女性、ナノレベルの歯車を作る人等、多彩な顔触れになっているそうです。

しかも、たくさん入社させて、いい人だけ残ればいいという考えでもなく、よほどの事情がない限り、退職する人はいないのだそうです。

松浦元男さん曰く、若い頃にバンドをやっていたそうですが、その頃につきあっていた人達よりもよっぽどかわいいスタッフばかりだし、10年以内には一人一人が持っている才能を開花させることができる自信があるのだそうです。どんな経験を積んできた方なんだろ…。

こんな話を聞くと、「面接で人を選ぶ」ことの意味を問いただしてしまいます。どんな人にも素晴らしい長所や個性を持っているのに、それを引き出す力が自分にないから、既にある程度開花済みと思われる人を選ぼうとしているだけなのではないか・・・。

松浦さんに相当な影響を受けているとは言っても、当社ではいまだ書類選考から始まり、面接もしますし、なんなら適性検査もしています(苦笑)。一人一人の才能を引き出せているかもはなはだ疑問で、二人の男性スタッフにお任せしてしまっている面が多く、その二人の男性スタッフに対するスタンスも、よく言えば「信じて任す」ですが、見方を変えると「放ったらかし」。松浦さんのマネジメントスタイルに憧れているのに、実践が伴っておりません。

そんなマネジメントぶりなのに、よいスタッフに恵まれているなと心から思います。

当社のスタッフはほぼ全員がハローワーク経由での入社です。採用活動にお金をかけておりません。ご縁ある人が入れば、ドアだけ開けておけば知り合えるはずだ、という理屈では説明がつかない信念を持っておりまして、ハローワークにしか求人票を出していないのです。お客様の中には「ハローワークを応募する人の中に、いい人いるの?」と思われるかもしれませんが、いくらでもいると思っています。

「即戦力」にならない人でも大歓迎です。当社では社会保険や給与計算の経験者であるかどうかはあまり気にしておりません。今までの経験上、入社してから1年もたつといろんな仕事ができるようになります。先日入社したスタッフにいたっては、自主的に30分前に出社して社会保険の手続きに関するマニュアル本を読んで勉強しています。これ、1年続けたらどれくらい成長するんだろう?周りにもよい影響を与えてくれているように思います。

どの人も「よい仕事をしたい」と思っています。仕事は目の前にありますので、目の前の仕事に誠意を持って取り組む。当然分からないこともありますので、都度調べて、自分の力に変えていく。この繰り返しが「よい仕事」となり、お客様に喜んでいただけて、それを励みにまた頑張る。こうしたサイクルが回っているのだろうと思っています。どういうわけでこのサイクルが回っているのかはよく分かりませんが、古参のスタッフが日々の仕事の中で、よい見本を見せているのだろうと思います。

みんなを支える存在であるはずが、みんなに支えられて今の自分や会社が形作られています。申し訳なくもありがたい気持ちでいっぱいです。