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更年期障害を“巡り”から考える

2026.04.30 23:15

更年期症状を、

“巡り”から考えてみます。

よろしければお付き合いください。


さて、

まずはこちらをご覧ください。

『手足の先などにある

“毛細血管”の太さが約5〜10μm。

それに対し、その中を通る

“赤血球”の大きさが約7〜8μm。』


不思議ですね。


なぜ、私たちの体は、

こんなにもギリギリに

設計されているのでしょうか。


生命活動とは、

“巡っている”のが前提のはず。


実は、

これも、体が身の危険から守ろうとする

一つの仕組みである、

そうとらえると理解しやすいかもしれません。


つまり、

体は、意図的に

巡りを良くしたり悪くしたりを

繰り返している、ということ。


どういうことか。

一つずつ、ゆっくり見ていきます。


更年期は、

ご存知のとおり、

ホルモンバランスが、

心と体の両面で深く関わります。


特に、

不安や恐怖、焦りなどを感じやすく、

まして、そんな頃は、

日々の生活に追われやすい時期で、

知らず知らずのうちに

無理や我慢をため込んでしまいがちです。


こうして、

気持ちがいっぱいいっぱいになると、

体は身の危険を察し、

反射的に、

「脳」や「心臓」といった

生命維持に重要な臓器を優先し、

それ以外の部位への血流を

相対的に抑える動きを見せはじめます。


つまり、

首肩が凝る。

背中が張る。

手足が冷える、震える、つる、しびれる、

胃が動かなくなる、

などの症状は、

ある意味では、

体が、万が一のリスクから逃れ、

生き延びようとする反応でもある、

ということです。


一方で、

こうした状況が続くと、

心臓は、

不足した「巡り」を取り戻そうとするかのように

働きが活発になり、

拍動が強く、速くなります。


それが「動悸」や

脈が飛ぶなどの「不整脈」に。


また、

そうなれば、

体はより多くの酸素を必要とするため、

呼吸は浅く、速くなり、

それが「息のしづらさ」や

「胸や喉のつかえ」として

自覚されることもあるでしょう。


さらに、

これらは

主に上半身で起きているため、

その巡りの“かたより”から

「のぼせ」や「足の冷え」に、

ひいては「偏頭痛」や「悪心(吐き気)」といった

症状につながることも考えられます。


ところで、

毛細血管といえば、

「腎臓」や「眼」の周囲の血管も

例外ではありません。


そもそも腎臓は、

血圧調節と深く関わっています。

腎臓への血流が減ると、

尿量が減ってしまうため、

その反応として血圧が上昇し、

それが、

ゆくゆく「高血圧」になっていくことも

ないとはいい切れません。


ちなみに、

こうした状況下では、

自律神経の影響で、

内臓が“過敏性”に変化することも多く、


それが、

胃で起これば、

「逆流性食道炎」や

「機能性ディスペプシア」、

腸で起これば、「過敏性腸症候群」、

膀胱で起これば、「頻尿」に。


もっというと、

過敏性の膀胱は、

1回の排尿量の減少、

尿切れの悪さから、

「膀胱炎」になりやすくなることも

十分にあると思います。


最後に、

眼についてですが、

この頃から

「緑内障」や「白内障」といった病気が

よく話題になりますが、


眼の中を循環している

眼房水(がんぼうすい)の存在を

一つの「巡り」としてとらえるなら、

それが“滞って”しまうことで起きる

眼の不調もまた、

これらの現象と決して無関係ではないと

私は考えています。


いかがでしょうか。

ここまで、

さまざまな更年期症状を見てきました。


更年期は、このような症状が一度に重なり、

辛いことも多いと思いますが、

こうした反応を、

一連の“流れ”としてイメージしておくのも

体との一つの向き合い方なのかもしれません。


大切なのは、

私たちの体が“安心”へ向かおうとする力に

どれだけ気づき、

どれだけ邪魔しないでいられるか。


つくづく病気は単なる敵ではなく、

私たちを守ろうとするプロセスが含まれている、

私はそう感じています。