ホワイトギャラリーの本
読後、というか読中も。いろいろな記憶が呼び戻されては過ぎて、とても不思議な気分でした。本の大詰め、美しい涼子さん(注1)のページでは、常に気遣ってくださってた涼子さんが、ひとつひとつ思い出されて。
ホワイトギャラリーさんには、2011年からの短いお付き合いの中で、本当にたくさん学ばせていただきましたし、今も引き続き学ばせていただいてます。
「自分が後ろめたいことがないなら堂々としていればいいのよ」って、身の置き方を教えてくださった涼子さん。薔薇に包まれた涼子さんの「静黙の美」写真を眺めながら、回想。そして私の脳内BGMは、ただただ加藤登紀子さんの「百万本のバラ」が流れていました。
詠子ちゃん(注2)の写真は、その「向こう側」を見せる何かがあるんだ、って。改めて実感しました。なーんにも「コレ」という根拠もなく、最後のページをめくり終わると涙が止まらなくなりました。先日の出版記念パーティーの時はただただ楽しかったんですが(写真参考)、帰ってきて、ひとり本を開いたら、本の中にまるっと一冊読んで初めて見えてくる「何か」があった。このフォーカスされた20名の皆様と、それをとりまく皆様の持つホワイトギャラリーへの感情を、ただ見えてるものだけじゃない魂を、下薗 詠子 は斬り撮ってるんだ、って。
ホワイトギャラリーを大好き!な、たくさんたくさんの人々は無論。これから出会うかもしれない人々にも。そして、少しでも芸術に携わっている人々や、芸術LOVERSの皆様にも。三坂さんの真のバイタリティと、涼子さんの真のホスピタリティを、読んで感じてほしいです。個人的な感情は無論あります。けどそういうことが、今の私の音楽に生きてると信じます。
小手先じゃない写真のチカラを、久しぶりに堪能させていただきました。パワー貰いました。詠子ちゃん、ありがとう。本掲載の皆様、ありがとうございました。そして三坂さん、ありがとうございます。私ももっとがんばります。
出版記念展示は3月31日までです。
注1)ホワイトギャラリー、三坂基文オーナーの奥様。
注2)下薗詠子。写真家。第36回木村伊兵衛賞