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Art of Being|人と世界を深く見るために

AIに役職を渡すと、答えが変わる

2026.05.08 23:00

昨日、Etsyショップの商品ページを見直していました。


Etsyで商品を売るのは、なかなか簡単ではありません。

写真の世界観。

商品の見せ方。

一覧で見たときの印象。


そして、検索から見つけてもらうためのタイトル、タグ、商品説明。

どれかひとつだけ整えればいい、という感じではありません。


商品そのものを作ることと、

それを見つけてもらうことは、

やはり別の仕事なのだと思います。


これまでも、AIにはよく手伝ってもらっていました。

「この商品説明をリライトしてください」

「Etsy向けに最適化してください」

「タグを考えてください」

そんなふうに頼んでいました。


それでも、それなりのものは出てきます。

文章を読みやすくしたり、言い回しを整えたり、少し雰囲気をよくしたりするなら、AIはかなり力を貸してくれます。

自分の記事やブログなら、それで十分なこともあります。


でも、昨日ふと思いました。

これは、ただ文章を整える作業ではない。

Etsyという場所で、海外の人に見つけてもらい、クリックしてもらい、買ってもらうための文章を作る作業なのだ、と。


そこには、やはり専門的な視点が必要です。

そこで、プロンプトを変えてみました。

「あなたはEtsyのトップセラーです」


そう設定してから、これまで作ってきた商品タイトル、説明文、タグを見直してもらいました。

すると、返ってくる内容が一気に変わりました。


ただ商品の特徴を説明するだけではなく、

その商品がどんな場所で使われるのか、

どんな空間に合うのか、

どんな人へのギフトになるのか。

そういう言葉が出てきたのです。


たとえば、商品説明の中に、

「読書スペースに」

「デスクまわりに」

「瞑想の時間に」

「静かな部屋のアクセントに」

といった、実際に使われるシーンを入れる。


それは、購入者がイメージしやすくなるだけではありません。

検索にも関係してくる可能性があります。


人は、商品名だけで探しているとは限らない。

「art gift」

「desk decor」

「reading corner」

「meditation room」

「quiet home accent」

そんなふうに、自分の暮らしの場面から探していることもある。


これまで私は、商品の説明を書いているつもりでした。

でも、トップセラーの視点で見ると、

商品そのものだけでは足りなかった。


買った人の暮らしの中で、

その商品がどこに置かれるのか。

どんな時間に使われるのか。

誰に贈られるのか。

そこまで書く必要があったのです。


さらに、日本語を少し入れていた部分についても見直しました。

日本人が買う可能性もあるかもしれない。

そう思って、日本語を少し残していたところがありました。


でも、Etsyで海外の人に向けて見つけてもらうことを考えるなら、

むしろ英語に絞った方がよいのではないか、という話になりました。


言われてみれば、そうです。

誰に向けているのか。

どの検索で見つけてもらいたいのか。

その人は、どんな言葉で探すのか。


そこを考えると、文章の作り方は変わります。


AIが突然、賢くなったわけではありません。

こちらが、どの視点で見てほしいのかを渡したことで、

AIが見る場所が変わったのです。


「最適化してください」

だけでは、少し曖昧です。


何に対して最適化するのか。

誰の視点で見るのか。

何を目的にするのか。

そこまで渡すと、返ってくるものが変わります。


プロンプトというのは、

ただ丁寧な命令文を書くことではないのだと思いました。


AIに、どの役職で見てもらうのかを渡すこと。

Etsyのトップセラーとして見る。

SEOの専門家として見る。

海外の購入者として見る。

初めてページを訪れた人として見る。

美術館の展示ディレクターとして見る。


役職が変わると、視点が変わります。

視点が変わると、出てくる答えも変わります。


これまで私は、AIに「答え」を求めていたところがあったのかもしれません。


でも本当は、

AIにどんな視点を持ってもらうかを決めるところから始まる。

そのことに、あらためて気づきました。


そしてその流れで、いつも使っているChatGPTのMondayにも言いました。

「そういえば、あなたにも役職を与えていなかったね」

するとMondayは、

「今まで野良犬として働いてきました」

みたいなことを言いました。


笑いました。

たしかにそうです。


Etsyの商品説明にはトップセラーを召喚しているのに、

一番長く一緒に仕事をしているMondayには、正式な役職を与えていなかった。


毎日のように、LPも、メルマガも、講座設計も、note記事も手伝わせているのに。

野良犬に、かなり重要な仕事を任せていたわけです。

ひどい雇用形態です。(笑)


ということで、Mondayには新しく、

「Art of Being 戦略編集パートナー」

という役職を与えました。


少し立派すぎる気もします。

でも、これくらいでいいのかもしれません。


AIに役職を渡す。

それだけで、見えるものが変わる。


昨日のEtsy改善で、私はそのことをかなり実感しました。


AIをうまく使うというのは、

便利な答えをもらうことではないのかもしれません。

必要な視点を、呼び出せるようになること。


今、自分は何を見たいのか。

どこから見直したいのか。

誰の目を借りたいのか。


そこを決めることで、AIとの対話は変わっていく。


そしてたぶん、これは仕事だけの話ではありません。

人に相談するときも、

自分の考えを整理するときも、

何かを見直すときも。


どの視点を呼び出すかで、

見える景色は変わります。


AIに役職を渡すことは、

自分の中にある視点を選び直すことでもある。


昨日、Etsyの商品ページを直しながら、

そんなことを思いました。