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「古志」YouTube句会(4月)を終えて

2026.05.09 09:00

4月25日(土)は「古志」Youtube句会でした。

毎月第四土曜日に定期開催しています。


特選句からいくつか。


おんかほの拭はれもせず花祭   上村幸三


花祭は釈迦の誕生を祝う仏事。


灌仏会、仏生会のことで、


日本では毎年4月8日に、


各地の寺院で行われます。

(灌仏会:浄土宗公式サイトより) 


掲句はお釈迦様の像に甘茶を注ぐ甘茶仏を詠んだもので、


そのお釈迦様の「おんかほ」が拭われないままであるところに目を向けています。


本来、仏様の誕生を祝うはずの場面ですが、


あわれで気の毒な姿にしてしまってるのです。


信仰の場面でありながら、人間のなんとも無神経な様子が浮かび上がってきます。


抑制の効いた表現ながら、聖のなかの俗をえぐり出しており、


まさしく俳諧のお手本のような一句です。


「おんかほ」という丁寧な表現に、仏への敬意と親しみがこもっています。

裏畑の一番茶とて出されけり   澤田美那子


裏畑をどのようにイメージするかによって印象が変わる句かもしれません。


家のすぐ裏にある畑、


それは畑の質としては、良い畑とは言えないのかもしれませんが、


もてなす側としては、ふだん身近な畑になります。


そこで摘まれた一番茶を出すということについては、


どこか面映ゆい感じ、あるいは申し訳ないといった、


複雑な気持ちがあるのかもしれません。


この句も表現はいたってシンプルで、


抑制が効いているぶん、


一句の背後に複雑な心情を読み取ることができます。


「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。


次回は5月23日(土)です。


「古志」会員であれば、どなたでもご参加いただけます。


欠席投句も可能です。


動画はあとからいつでもご視聴いただけます。


初心者の方、入会して日が浅い方も歓迎いたします。


オンライン句会なので、海外からもご参加いただけます。


参加のお申し込みは、


koshionline@yahoo.co.jp


まで、メールにてお願いいたします。


ぜひご参加ください。