Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ないとう農園

謎の行動

2026.05.09 11:59

 ナスやピーマンを植える畑に肥料をやっています。なんの肥料をどのくらい入れるのか、畑の土をさわった感じや、土壌の色、においを自らの五感でとらえ、今こんな状態なんだったら、なるほど、そしたら今作はあの肥料をこんくらい入れてやってみよう、とできたら格好いいのですが、当然ぼくらにそこまでのデリカシーはないので、土壌分析をかけ、土の中の成分を調べ、その結果をみて、この成分は多すぎるなとか、少なすぎるなとかを判断しています。 

 土壌分析表は、分野が違う人からみたらなにがなんだかよくわからない数値ですが、やっていることはシンプルで、日頃の料理なんかとよく似てます。

 クックパッドとかで作りたい料理のレシピを調べ、それから家の冷蔵庫をのぞいて、今ある食材をチェックして、レシピと家の在庫を比べて、足りないものがあったら買いに出かける、というのとほとんど同じ頭の使い方で肥料をやっています。

 考え方としては非常にシンプルなのですが、有機農業の難しさの一つがここにあり、使う材料がとにかく実物的すぎるのです。例えばケーキを作りたく、レシピには砂糖50gと書いてあるので、よしわかったと思い、我々有機農家はなにを思ったのか、そこらで拾ったバナナでもって砂糖50gに匹敵する甘さを出していく、みたいな謎の行動をするのです。甘さなんてそのバナナのコンディションにもよるし、バナナを入れたら最後甘さ以外にもとカリウムやらマグネシウムやらが諸々勝手に余計に入ってくるので、こっちの成分はレシピ通りかしら、と常に気にしなければならないし、なにしろ砂糖50gより、バナナの方がずっとかさばるのが大変なところです。

 もちろんこの謎の行動にも意味があり、それゆえそんなことをしているわけですが、もう書くスペースがなくなりましたのでまたいつか。(ニュースレター記事より)