サントリーサンバーズ、激闘制しCSファイナルGAME1先勝
大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップファイナルGAME1は、サントリーサンバーズ大阪と大阪ブルテオンの顔合わせとなった。強力なサーブと抜群の組織力を発揮したサントリーサンバーズ大阪が白熱の接戦を制し、先勝を飾った。試合は第1セットをサントリーサンバーズ大阪が先取したものの、第2セットを大阪ブルテオンが奪い返すなど、最後まで一進一退の激しい攻防が繰り広げられた。
サントリーサンバーズ大阪 オリビエ・キャットHC
「良いスタートを切ることが何より大切であり、今日の試合でもそれを体現できた」とキャットHCは試合を振り返った。第1セット奪取後の第2セットについては、「大阪ブルテオンは世界トップレベルの素晴らしいチーム。もっと自信を持ってリスクを取るようにと選手たちに伝えた」と明かした。サーブの精度とブロックディフェンスのシステムがブレイク機会の創出につながり、特に第1セット序盤が試合全体の重要な土台になったと語った。
翌日のGAME2に向けては、「大事な局面でチームが一丸となり、高いレベルのコミュニケーションを取ることは今季の開幕から一貫してできている。特別なことをするのではなく、自分たちのシステムを繰り返して戦いたい」と語った。また、セッター陣が各スパイカーをフォローし、細かいシステムや動きをリマインドしながらプレーを支えていると説明。この日、高い効果率でブレイクを量産した鬼木選手に関しては、「毎日一緒に練習し、経験豊富な選手に囲まれた環境にいるのだから驚くことはない。より攻撃的な展開が必要な場面では佐藤謙次を起用したい」と述べた。
第4セット24点目に髙橋藍がサービスエースを決めた場面については、「毎日練習後に居残りで練習する姿を見てきた。今日は完璧なショット、完璧な選択ができた。富田、山本智大、ロペスといった選手がいる中でサーブを打ち切ることは本当に難しい。それができたのは、彼が完全に自分を信じていた証拠であり、チーム全体が自信を持っていたことが重要だった」と称えた。
第1セットでドミトリー・ムセルスキーの決定率が低かった点については、「相手が非常に質の高いブロックディフェンスシステムを準備してきたこと、第1セット序盤は相手のサーブが良くミドルの攻撃を使う機会が少なかったことなど、様々な要因が重なっていた」と説明。「ただし、彼のパフォーマンスを心配したことはない。大事な局面で徐々にクオリティが上がり、セッターがミドルを絡めてバランスを整えたことでパフォーマンスも向上した。今週末でキャリアに区切りをつけるという感情的な側面もあったかもしれないが、心配はしていない」と語った。
大阪ブルテオン トーマス・ペッテリ・サムエルボHC
「最も大切なのは、当たり前のことを当たり前にやること」とサムエルボHCは語り出した。試合の映像分析も必要だとしつつ、「安定性をどう確保し、自分達らしいバレーボールをどう取り戻すか、そこを突き詰めたい」と述べた。
試合展開については、「緊張感の高い場面が続いたが、時間の経過とともに改善は見られた。ただ、セットの中でアップダウンの波が来てしまったことは翌日までに修正したい」と語った。第3セットを失った要因としては、相手のサーブに崩されたことを挙げ、「チームの強みを発揮し、いつも通りのプレーができるよう改善が必要だ」と指摘した。
サントリーサンバーズ大阪については「素晴らしいチームだと心から敬意を示す」としながらも、「第1セットから勝機は作れていた。あとはどう勝ち切るかを考えていく」と前を向いた。第4セット序盤のタイムアウトのタイミングが遅れ、交代した中野倭選手に迷いが見られた点については、「タイムアウトは少し遅かったかもしれない。明日はもう少し早めに取るようにしたい」と率直に反省を口にした。
取材:Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP