射場天体観測所(4)
2026.05.16 11:02
17.5cm(7インチ)屈折赤道儀
射場天体観測所の主要器械である17.5cm屈折赤道儀です。レンズは中村要氏作(1930年製作)、機械部は西村製作所製です。当時の販売価格は4000円(現在の貨幣価値に換算すると約2000万円、これには同架されていた星野カメラの価格は含まれていません)レンズ研磨にあたって、中村要氏は反射鏡製作の技術を用い、非球面を採用したことが分かっています。第4面は平面です。
1枚目の写真裏には射場天体観測所のスタンプが押されています。「Y. IBA ASTRONOMICAL OBSERVATORY., Gochome, Ohte,Kobe, Japan.」
射場天体観測所絵ハガキとして写真帖に残されていたものです。
この写真の裏面には射場氏の通信文がありました。
「冠省 弊観測所ポストカード自作仕候條 一揃呈上仕候 左足を捻じ歩行困難のため内外不出に候へとも 杖をつきつつ毎夜観測丈けは致居候 匆々(そうそう、取り急ぎの意) 十四の夜 射場生 昭和8年2月15日」
17.5cm屈折赤道儀の鏡筒の向きが異なった写真です。
これは西村製作所のカタログに掲載された、17.5cm屈折赤道儀の写真です。人物は西村氏兄弟。
「前 七インチ屈折、奥 六インチ反射、神戸射場氏納入」
よく似た写真が並びますが、これには観測用のいすが写っています。
「前略 改装の赤道儀御覧に入れ申候 四インチ半 五インチ半 双方共筒〇長に致申候 天候悪く初観測出来不申候 敬具 昭和九年九月十九日」