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「宇田川源流」【大河ドラマ 豊臣兄弟】 人の信頼をテーマにした慶と与一郎

2026.05.19 22:00

「宇田川源流」【大河ドラマ 豊臣兄弟】 人の信頼をテーマにした慶と与一郎


 毎週水曜日は、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟」について好き勝手な感想を書いている。その前に一応関連した史実的なことの解説を書いているのであるが、まあ、単純に子会は秀吉と柴田勝家の確執が現れた、秀吉の対上杉戦争撤退から見てみま洋。

手取川の合戦と、柴田勝家と羽柴秀吉の確執は、のちの豊臣政権誕生へと繋がる大きな転換点であり、ドラマの主人公である豊臣秀長(小一郎)にとっても兄を支える上で極めて重要な局面となります。

当時の織田信長は、西の毛利氏や本願寺、そして北陸から迫る「軍神」上杉謙信という強大な敵に包囲されていました。この北陸戦線を任されていたのが、織田家の筆頭家老である柴田勝家です。信長は勝家の援軍として、播磨方面で戦功を挙げていた羽柴秀吉を派遣します。

しかし、この北陸の陣中で、勝家と秀吉の間に激しい確執が生じることになります。勝家は古くから織田家を支えてきた誇り高き宿老であり、戦いにおいても正面突破を重んじる猛将でした。これに対し、農民から成り上がった秀吉は、調略や人心掌握、そして状況に応じた柔軟な臨機応変さを得意としていました。能登の七尾城が上杉謙信によって落とされたという報に接した際、勝家はそのまま進軍して決戦を挑もうと主張しますが、秀吉は無謀な戦いを避けるべきだと反対します。戦術の不一致だけでなく、叩き上げのプライドと、新参の天才肌という二人の根本的な気質の血の気の多さがぶつかり合い、激しい口論へと発展していきました。

激怒した秀吉は、総大将である勝家の命を無視し、なんと信長の許可も得ずに勝手に戦線を離脱して長浜へ帰還するという、当時の軍律では死罪に値する暴挙に出てしまいます。この秀吉の「無断離陣」によって織田軍の足並みは乱れ、残された勝家率は大軍は、手取川を渡ったところで上杉謙信の電撃的な猛追を受けることになります。さらに追い打ちをかけるように大雨による増水が重なり、織田軍は多くの兵が川で溺死するなど、上杉軍の前に大敗を喫してしまいました。

この大失態の裏で、ドラマにおける豊臣秀長は非常に苦しい立場に立たされることになります。兄・秀吉の無断離脱は主君・信長の逆鱗に触れ、羽柴家そのものが滅びかねない絶体絶命の危機です。感情に任せて動いてしまった兄の尻拭いをするため、そして信長からの切腹命令を免れるために、弟の秀長は必死の調停や釈明、そして次の戦功で汚名を返上するための奔走を余儀なくされます。

手取川での敗戦は勝家の名声を傷つけ、一方で無断離陣という大罪を犯しながらも必死に生き残りを図る秀吉と、それを裏で支える秀長の絆がより深く描かれることになります。この事件をきっかけに、勝家と秀吉の溝は決定的なものとなり、のちの「本能寺の変」の後に勃発する、織田家の覇権をかけた「賤ヶ岳の戦い」での直接対決へと歴史が大きく動き出していくのです。

<参考記事>

【大河ドラマ 豊臣兄弟!】第19回「過去からの刺客」回想 「憎しみだけで生きてほしくない」慶の思い、「万事円満な世を作ってほしい」直の願い 古武士の心を動かした小一郎の誠意

2026.05.17 美術展ナビ

https://artexhibition.jp/topics/news/20260517-AEJ2905211/

<以上参考記事>

 今回も「人の和」ということそして「信頼」ということがテーマではなかったか。その様にしてみていると、今回の主な内容は、羽柴小一郎(仲野太賀さん)と、慶(吉岡里帆さん)の夫婦と、その慶の息子である与一郎(高木波瑠さん)との夫婦・そして親子の信頼ということが大きく書かれていたが、実際にはそれだけではないのではないか。ちなみに、この与一郎役の高木波瑠さんは、「光る君へ」では一条天皇の幼少期、「べらぼう」では歌麿の幼少期の柯理(からまる)を演じており、これで三作連続で大河ドラマ出演である。それだけ演技が上手いという事であろう。

さて、ちょっと横道にそれてしまったが、実際に、人の和ということでは、まずは織田信長(小栗旬さん)が、家督を息子の信忠(小関裕太さん)に譲り、本拠地の尾張と美濃の統治を任せると宣言するところ。ここも親子の信頼ということになる。また、その時に同席していた三男の神戸信孝(結木滉星さん)、そして信長の弟に当たる織田信澄(緒方敦さん)が信忠を祝福するということになります。ここに織田家の信頼関係が出来上がっているということになるのではないでしょうか。ちなみに、なぜかここには次男の北畠信雄がいないというのがなんとなく気になります。

その信長の家督を譲るという一言から、今度は安土城を立てるということになり、場面は普請現場に。そこでは藤堂高虎(佳久創さん)が石垣の積み方について他の人々と衝突しているという場面がある。これが小一郎と慶と与一郎の一連の出来事に付き合うことから、「人の和と信頼が大事である」ということを学び、そして同じことを言うのでも言い方を変えて接するようになるということになる。

まさに「人の和」が、織田家の代替わりもするし、また安土城のような大きな建造物も作るということにつながります。「一人では戦もできないし、城も作れない」という、小一郎の藤堂高虎に対するアドバイスは、今の人々にも大きなメッセージになるのではないでしょうか。

そしてもう一つ和が乱れるのが、柴田勝家の陣営です。上杉謙信と戦うということになるのですが、その前に畠山氏が守る七尾城が落城すると言う自体になり、そのことから秀吉(池松壮亮さん)は、柴田勝家(山口馬木也さん)と衝突します。そしてそのまま秀吉は柴田勝家の陣を引き上げてしまい長真名に戻ってきてしまうのです。ちなみに、このいきさつは、多分来週以降大きな内容になってくるのでしょうが、柴田勝家は羽柴秀吉の忠言を聞かず、そのまま進軍して上杉謙信と手取川て合戦し、完全に敗北してしまうということになります。「和が乱れると、軍を率いることができない」ということが、そのまま表れた形になります。

さて、慶と与一郎親子。ここでは、小一郎が直(白石聖さん)との話をして、慶の心を開き、そのうえで、与一郎と弓の練習で仲良くなったうえで、慶の義父堀部頼昌(奥田英二さん)の心をほぐすということになります。信頼と人の和が、頑なになった人の心を溶かし、そして信頼で人が結ばれてゆくということが、少々ベタな幹事がしますが、NHKらしい流れで描かれていたのではないでしょうか。この件から慶は心を開き、小一郎と「真の夫婦」になるのでしょう。ちなみに、小一郎と慶の間では史実によれば子供が三人いることになっていますが、その中に与一郎を含まれるのか、どの様な解釈になっているのかわかりません。しかし、小一郎は直のことを引きずりながら、そして慶は、与一郎の父のことを思いながら、真の夫婦になってゆくという、今の世の中に最も必要なことが書かれていたのではないでしょうか・