【環 境】出光興産 e-メタノール分野のMIT発スタートアップに出資
出光興産は、出光CVC(※1)を通じてATOM-Xに出資し、e-メタノール(※2)分野における事業連携に向け共同検討を開始した。
ATOM-Xは、常温・常圧下で水とCO2から直接電解合成しe-メタノールを製造する技術を有するMIT(マサチューセッツ工科大学)発のスタートアップである。出光興産は共同検討を通じて、ATOM-Xの有する技術の実装とコスト競争力のあるe-メタノールの供給を目指す。
e-メタノールは船舶燃料として使えるだけでなく、ジェット燃料やガソリン、化学原料を製造することができ、多くのセクターの脱炭素化に寄与する次世代エネルギーとして期待されている。出光興産は、このような特長と汎用性をもつe-メタノールを戦略的に重要な製品と位置付け、社会実装に取り組んでいる。
e-メタノールの製造は現在、水電解により水素を製造し、その水素とCO2から合成する方法が主流となっており、これらの工程は高温・高圧下の反応が求められる。このほど出光興産が出資したATOM-Xは、独自の触媒により、常温・常圧という温和な条件下で、水とCO2から直接電解合成しe-メタノールを製造する技術を有している。従来のeメタノール製造プロセスと比較して簡素で環境負荷の低いプロセスにより、設備コストや製造時のエネルギーおよびコストの低減が期待できる。現在、この技術は研究開発段階にあり、将来的なスケールアップと実用化に向けた検証や評価、改善が進められている。
出光興産は、e-メタノール製造におけるコスト競争力および実用性の向上に大きく寄与する技術を持つATOM-Xと、事業連携の可能性について共同検討を行い、e-メタノールの社会実装に向けた取り組みを加速させる。
※1 出光CVC
(Idemitsu Corporate Venture Capital)
カーボンニュートラル・循環型社会の実現に貢献するため「低炭素エネルギー」や「先進マテリアル」分野の「革新的な新技術」に戦略的な投資を行う組織
※2 e-メタノール
再生可能エネルギーによって得られた電力を用いて水を電気分解し生成されたグリーン水素と、大気中などから回収した CO₂を合成して得られる合成燃料の一種
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