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岡山大学 清田哲男研究室

岡山県立玉島高等学校のみなさんへ探究活動の授業を行いました!

2026.05.24 10:08

2026年5月22日、岡山県立玉島高等学校の探究活動の授業へ参加させていただきました。

始めに、私たち清田ゼミの有志学生によるアートプロジェクトチーム「STartLE」による、「STartLE project」について「探求」という視点からご紹介させていただきました。

STartLEは、日常の中にある「面白さ」と、学校での「学び」をアートによってつなぐことを目指したプロジェクトです。

普段は当たり前のように見過ごしているものや出来事も、少し見方を変えたり、身体を使って関わったりすることで、新しい驚きや発見につながります。

自分自身が「なぜこれを面白いと思ったのか」を考えることや、他者の感じ方・見方に触れることで、自分にはなかった価値観や視点に出会えることも、STartLEの活動では大切にしています。


今回は、これまで実践してきた巨大プチプチやテンセグリティーを用いたワークショップについて、その活動内容だけでなく、「なぜ面白いと思ったのか」というきっかけの視点を中心にお話しさせていただきました。

テンセグリティーの実践では、構造そのものの不思議さ、物理の法則への疑問から...
巨大プチプチの実践では、ふと手元で触っていたプチプチから...

このように、「探究」の入り口が新たな視点からの”ふとした気づき”から始まっていることをお伝えしました。

その後、この新しい視点をもって「面白い」と思うことの練習として、〈徹底的な褒めごろし〉というワークを行いました。

今回は、私たちが普段捨ててしまうようなもの、捨てられていたものを事前に用意しました。

画像にある洗濯ばさみ以外にも、ペットボトルのキャップ、PTPシート(錠剤のフィルム)、ブリスターパック(コンタクトレンズが入っているプラスチック製の個別容器)、プルタブなど、一見すると「ゴミ」として見過ごされてしまうものばかりです。

ワークでは、それらに対して「できるだけたくさん褒める」という活動を行いました。

最初は、「褒めるところがないかも」と話していた生徒のみなさんも、形や色、触り心地、仕組みなどに目を向けていく中で、少しずつさまざまな視点から言葉を見つけていました。

また、印象的だったのは、実際に触って質感を確かめたり、少し落として音を聞いてみたりと、それぞれが対象との新たな関わり方を試している姿も見られました。ただ「見る」だけではなく、自分なりの方法で確かめながら関わっていくことで、新しい「面白い」や価値を発見しているように感じました。

さらに、生徒のみなさんが互いの考えを聞き合いながら、「そんな見方もあるんだ」と反応している姿もありました。

褒め方を増やしていく中で、一つのものにもさまざまな見方があることや、多くの視点を持つことで、新しい価値が見えてくることを実感している様子が見られました。

始めは置かれたままの素材をただ眺めていた生徒が、気づけば手に取り、角度を変えたり、触り心地を確かめたりしている姿がありました。

「知ろう」と思った瞬間、人は自然と対象に近づき、自分の身体を使って関わり始める。

その変化を目の前で見られたことは、とても大きな学びでした。

そして、面白さに気づいたとき、誰かに伝えたくなる。

その素直な反応が、学びの原点のように感じられました。

授業後には、会場に置いていた傘のテンセグリティーや巨大プチプチにも、生徒のみなさんが自ら手を伸ばして触れていました。
巨大プチプチは2026年5月5日、玉島高等学校美術部のみなさんにもご協力いただいたものでした!

授業が終わってもなお、身体を通して確かめようとする姿に、学びは自身の“関わりたい”という気持ちから始まるということを改めて教えていただきました。


45分という短い時間ではありましたが、岡山県立玉島高等学校の生徒のみなさんが、自分自身の「面白い」を見つめ直しながら、他者の視点と出会っていく、そんな時間となっていれば嬉しく思います。

今回の活動が、生徒のみなさんのこれからの探究活動の一助となれば幸いです。
岡山県立玉島高等学校のみなさん、ありがとうございました。


なお、「プチプチ」は川上産業株式会社さまの登録商標です。

川上産業株式会社 プチプチ文化研究所 

https://www.putiputi.co.jp/



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