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切抜帳32より②/劇場プログラム(1)

2026.06.05 12:00

2000年5月歌舞伎座筋書。黙阿弥の『都鳥廓白浪』上演にあたり、「古風な趣向の江戸歌舞伎」を寄稿。この時の團菊祭は昼の部が瀬戸内寂聴作、当時の海老蔵、菊之助に辰之助、と三之助が揃い、玉三郎も出演での『源氏物語』の通し上演で、スタッフ席まで売ったくらいの大入りで昼の部ばかりが注目されました。夜の部は三之助に玉三郎の『本朝廿四孝』、八十助の『望月』とこの作品でした。菊五郎と團十郎が珍しい世話物を十八年ぶりに上演。「おまんまの立ち回り」という、茶碗のご飯をかきこみ、おかわりもしながらのユニークな立ち回りが見どころで、印象的でした。

同年同月、NHK古典芸能鑑賞会のプログラムに随筆「イヤホーンと副音声と」。イヤホンガイドはいまやプログラムより人気があるのではないかと思いますが、最初は邪道だと考える玄人が多かったようです。登志夫は海外公演でイヤホンでの解説が有効だったことを体験していたので、最初から賛成派でした。

国立劇場6月の鑑賞教室に監修のことば「現代に通じる名作」。この月は扇雀の忠兵衛、愛之助の梅川での「封印切」。まだ愛之助が女方をやっていたころ。

翌月の鑑賞教室は当時の時蔵の『恋女房染分手綱』と信二郎の『雨の五郎』でした。

6月の歌舞伎座で黙阿弥作の『八幡祭小望月賑(縮屋新助)』について。登志夫は監修を勤めました。ここにも書いている通り、国立劇場でこれより26年前に17代目勘三郎の新助、梅幸の美代吉で監修し、それから1995年に今の白鸚、福助コンビでの上演で監修し、同じコンビでの再演となりました。この芝居がもとになった池田大伍作「名月八幡祭」の方近年では上演が多いかもしれません。

6月五十田安希さんのひとり芝居公演に「新たなる旅たちへの期待」を寄稿。