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【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修vol.38を開催しました

2026.05.28 03:10

●日時:2026年4月13日(月) 10:00~12:00

●参加者:9名/ORGAN、支援センターあんしん、こども未来、Chance For All、ヒトノネ(ホスト)、ユアフィールドつくば

●テーマ:4月末までのクラウドファンディング作戦会議


■「ここにいていい」が届く言葉とは?


今回の凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修(仮想理事会)では、一般社団法人ヒトノネが挑戦中のクラウドファンディングについて、参加者のみなさんに壁打ち・意見交換をしていただきました。

ヒトノネは、岐阜で10代の居場所づくりに取り組んでいます。

学校でも家庭でもない場所で、「自由に、自分らしくいていい」と思える場を地域につくりたい。

「10代の居場所をつくりたい。」

そう思った背景には、学童保育の運営を通して見えてきた子どもたちの生きづらさや、地域の閉塞感への問題意識がありました。

「こうあるべき」という空気の中で、自分らしくいることや、安心して失敗することが難しい。

そんな地域の空気が、子どもたちの息苦しさにつながっているのではないかと感じています。


■「クリエイターズクラブ」のストーリー


仮想理事会では、クラウドファンディングの軸となる「クリエイターズクラブ」(ヒトノネの運営する10代の居場所)のストーリーについて共有させていただきました。


【「クリエイターズクラブ」とはどんな場所なのか】

アート、音楽、デジタル表現――好きなことを自由に試せるアトリエと、ハンモックやキッチンがあるリビングスペース、そして防音室。

学校でも家庭でもない、第三の居場所として、多様な背景を持つ10代が集まっています。

月に一度はフードパーティ(こども食堂)も開催。

企業や地域の大人たちも参加し、食卓を囲みながら生き方を語り合います。

ここに来るのは、楽しく学校に通うアクティブな子だけではありません。

学校や集団になじめなかったり、「みんなと同じ」に違和感を持っていたり。

――私たちは彼らを“群れない10代”と呼んでいます。

そういう子どもたちが、スタッフや仲間と関わるうちに表情が明るくなり、学習を始めたり、仲間と表現活動に取り組んだり、自分なりのペースで学校との関わりを取り戻していくこともあります。

進路が見えずにいた子が、自分で決めて、自分なりの選択をしていく。

そういう変化が、この場所では繰り返し生まれています。

「ここにいていい」という安心感が、未来を信じる力につながっていくのです。


【なぜ、今このクラファンが必要なのか】

クリエイターズクラブはこれまで、認定NPO法人カタリバの助成(年間500万円)と伴走支援に支えられて運営してきました。

しかし、この助成が2026年3月で終了しました。

子どもたちにとって、クリエイターズクラブはいよいよ「なくてはならない場所」になってきています。

その一方で、ここからは自主運営で、この居場所を続けていかなければなりません。

この状況を乗り越えるために、「10代の居場所プロジェクト」を立ち上げ、地域や社会のみなさまの力を借りることにしました。

今回のクラウドファンディングは、単なる資金集めではなく、地域の中でヒトノネの価値を共有し、応援の輪を広げていく挑戦でもあります。


■参加者のみなさんからの声


参加者のみなさんからは、ヒトノネの活動を「社会にどう伝えるか」「どう仲間を集めていくか」という視点から、多くのアイデアや言葉が寄せられました。


【「岐阜のピンチを救う」という伝え方】

「ここにいていい場所を」という言葉は大切だが、外部の人にとっては少し抽象的。

一方で、

・岐阜のクリエイティビティを上げる

・10代の創造性を育てる

・地域の未来を支える

といった社会的な言葉に翻訳することで、共感が広がるのではないか、という意見がありました。

【「子どもにとっての居酒屋」】

「子どもにとっての居酒屋みたいな場所」という表現にも、共感の声が上がりました。

「子どもの居場所」の課題感は、「子ども」と直接関わりのない人にはピンと来ないこともあります。

一方で、学校や家庭、職場とは違う、「斜めの関係」を持てる場所の重要性は、多くの人にとって腑に落ちる感覚でもあります。

数年後には社会に出ていく中高生たちが、多様な大人と出会える環境の大切さについても話題になりました。

【「寄付だけではない関わり方」】

クラウドファンディング後も含め、

・ボランティア

・応援団

・企業との連携

・社員向け説明会

・署名・名前を連ねる参加

など、「お金を出す」だけではない関わりしろを増やしていくことの重要性も共有されました。


■対話を通して見えてきたこと


今回の仮想理事会では、「どうすれば支援が集まるか」だけではなく、「ヒトノネが、地域にどんな文化を育てたいのか」を改めて見つめ直す時間となりました。

「自由にいていい」

「いろんな大人と出会える」

「表現できる」

「一人で抱え込まなくていい」

そんな場を、地域の中にどう残していくのか。

今回いただいたたくさんの視点を、今後の活動に活かしていきたいと思います。

ヒトノネはこれからも、「誰かを変える場所」ではなく、「その人らしくいられる関係」が育つ場を、地域の中につくっていきたいと思います。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


文責:清水奈緒子(一般社団法人ヒトノネ)