菌糸瓶について
先日、知人に『菌糸ボトルって何?』という質問を受けたので菌糸について調べてみました。
クワガタをブリードしている人はご存知かと思われます。
菌糸とは
菌糸(きんし)とは、菌類の体を構成する、糸状の構造のことである。一般にいうカビやキノコなどは、主に菌糸が寄り集まったもので構成される。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
簡単にいうとキノコの本体のようです。一般的に食べられるキノコは菌糸から生えてくる胞子を飛ばす為の構造物でしょうかね。
菌類の子実体をキノコとよびます。
菌糸瓶(菌糸ボトル)とは?
木材を粉砕したオガクズにキノコの菌を植え付け菌糸が回った物を容器に詰めたもの。
キノコ栽培(菌床栽培)技術を応用して作られたクワガタの餌です。
クワガタ用で売っている物も条件が揃えばキノコが生えてきます。
菌糸に使われる木材
菌糸瓶に使われる主な材木。
クヌギ
コナラ
エノキ
ナラ
ブナ
栄養量
クヌギ > ナラ > ブナ
菌糸による分解の速さ
ブナ > クヌギ > ナラ
菌糸の種類と特徴
クワガタ用で売っている主な菌糸の種類。
オオヒラタケ・ヒラタケ
オオヒラタケ菌糸の特徴(ウスヒラタケ・ヒマラヤタケ)
・温度差でキノコが出やすい性質で扱いにくい。
・大型個体が出る可能性があるが、羽化不全になる可能性がある。
ヒラタケ菌糸の特徴
・温度にある程度耐え、扱い易く一般的。
・オオヒラタケに比べると安定している。
カンタケ菌糸の特徴
・カンタケは高温に弱く,デリケート。
・キノコの発生は少ない。
ニクウスバタケ菌糸の特徴
・培養が難しく、産卵木や材飼育用に使用される事が多い。
・菌糸瓶はほとんど出回らない。
適合種
オオクワガタ系、ヒラタクワガタ系、ノコギリクワガタ系、フタマタクワガタ、ニジイロクワガタ等
カワラ
カワラ菌糸の特徴
・熱さに弱く、劣化しやすい。
適合種
タランドゥス、レギウス、オウゴンオニ、ヒメオオ
(高山系、又はヒラタケ等に不向きな種類)
追記
私自身が知らなかった事ですが、菌糸で幼虫飼育する場合は菌糸の種類を変えてはいけないようです。
私は知らずに毎回変えていましたが、特に問題なかったです(笑)
餌の菌糸を変える事により拒食したり、大きさに影響が出たりするのでしょうか?
とりあえず、羽化するまでは同じ菌糸ビンの種類を使った方がいいようです。