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優駿

2026.05.29 20:55

無所属ならぬ会派の所属にあって課せられるは原稿。仕上がるまでは「拘束」とされるも、作文は控室に限らず、昼に限らず。かたや、そちらは昼にしか。

抜けるに口実。そう、梅の収穫とでも申しておかば。いや、事実、収穫が最盛期を迎えており、足りぬ人手。いや、これがどうして自然と向き合うは何とも贅沢な時間であり。少なくとも原稿に悩むよりははるかに。

これは大きい、やや小ぶりか、あんなところにも、と一粒づつ丁寧に手摘みする中にあって背後から聞こえるは主のつぶやきであり。それがどうして自然を慈しむというよりも。

桜伐るバカ、梅伐らぬバカ、とはまさに。成長早きは生命力の証。ゆえに古来より縁起物として。が、100本もあらば中には思い通りにならぬ木とて。さりとて、大事な木々を前にそんなに不快感をぶつけては。

最盛期を迎えるは梅のみならず。優駿の世界とて大舞台が目白押し。樫の女王は牝馬と知るも今年は鞍上も女性であり。騎手に欠かせぬ馬との呼吸。いつぞやのダービーにあっていうことをきかぬ馬。負けた、と思いしその時に、「しっかりつかまっていろ」との声を聞いた、と。往年の名馬との日々を綴りし名著復刻、「ルドルフの背」(岡部幸雄著)。

そう、それはあくまでも心の会話であって馬が話すはずなど。が、八丈島のふれあい牧場の飼育係の女性。彼女は間違いなく牛と話をしていた。いや、動物ならば情は伝わるやもしれぬ。が、植物にあっては。モーツァルトの音楽で云々など。

いや、事実、私が収穫を手伝いしその梅畑が県の品評会にて最優秀賞と。ちなみに、以降に名を連ねるは梅林で有名な小田原勢だそうで。植物に人の声など。いや、言葉は優しく。

さて、本題。「当面の間、使用を禁ずる」との一方的な宣告に困惑の保護者。拝借する立場にあって取り消せとはおこがましいと知るも廃部の危機にて何とかならぬか、と相談寄せられ。体育館とあらば空調の工事と見るが妥当か。されど、相手側には相手側の事情がある訳で。

ふむ、とりあえず空調のK課長にでも。全く使えぬはさすがに不憫、多少なりとも融通を図れぬものか、と翌朝に。話はわかった、空調と断定するは尚早もとりあえずは私のほうで、と課長。万一、担当が違わば改めて私のほうで、と一言添えて。

当日の昼前に依頼主から着信あり。はて、昨夜に言い忘れたことでも。いやいや、これがどうして。つい、さっき保護者代表宛に役所から一報あり、「通常通りの使用を認める」と。保護者らの喜びようすさまじく、まさに堅物の役所にあって朝令暮改は市議の実力、とおだてられるも、それはひとえにK課長が、とつつましく役所の職員を立て。

そう、ちゃんと夕方には課長からも報告あり。聞くに空調とは無関係ながら。「とりあえず私のほうで」との姿勢を有する職員は仕事とて。そう、私なんぞは後回しで結構。それこそが「使える」職員であり。

(令和8年5月30日/2998回)