「技術は自分たちの方が上」谷川萌々子
バイエルン・ミュンヘンでリーグとドイツ杯の国内2冠を達成した谷川萌々子が、なでしこジャパンのトレーニングキャンプに合流した。6月6日(土)、大阪・YANMAR HANASAKA STADIUMでの南アフリカ戦に向け、谷川は現在のチーム状況と自身の課題を語った。
「まだ始まったばかり。みんなで同じページになる」
「シーズン終わってから1週間ちょっと日本でゆっくり休めたので、このキャンプに向けて徐々に上げている感じです」 この日ようやく全員が揃い、練習前には守備の確認をチーム全体で実施。谷川はこう言い切った。「1人1人が突き詰めて、みんなが同じページになった上でゲームに挑みたい」 チームの雰囲気については「すごくいい雰囲気でやっているなと思う。メンバーもそこまで変わっていないので、今まで通り次に繋げられるようにしたい」と前を向く。初招集の竹重杏歌理、伊東珠梨については「オフのホテルではよく話していて、『オフよりピッチの方が緊張する』と言っていた。オフの部分では大丈夫かなと思う」と笑顔を見せた。自身も初招集時の緊張を振り返りながら、静かに見守る。
南アフリカ戦「高い位置で奪って、素早く繋ぐ」
フィジカルの強さが特徴の南アフリカに対し、谷川はチームで共有する意識を明かした。「フィジカルは高いけど、技術は自分たちの方が上だと思っている。高い位置でボールを奪ってゴールに繋げたい。ただ、相手も素早い切り替えで人に強く来るので、サポートの速さと、ボールを奪った後の考えるスピード・プレーのスピードは気をつけないといけない。チームとしてもそこは共有している」 狩野倫久新監督が強調する「アジリティ」については「スタッフの方も増えて、そこに向けてより熱く取り組めているかなと思う」と手応えを口にした。
アメリカ戦の反省「通用したところがあんまりなかった」
4月のアメリカ戦について、谷川はストレートに振り返る。「通用したところがあんまりないかなと、個人的には思っている。自分たちがもっとレベルアップしないといけないなと思えた試合だった」トップ下として磨き続けるのが「個で違いを生む力」だ。参考にするのは、バイエルンで対戦してきたバルセロナの選手たち。「バルサの選手は常にボールを受けようとして、そこで1枚かわせる選手が多い。1枚かわすことで味方の次の選手に優位が生まれる。そういう違いとか、テンポを変えられる選手になりたい」 強度の高い中で疲れずにプレーし続け、局面を変える一手を持つ選手へ。ワールドカップまであと1年、谷川が最も意識するテーマだ。
「6月6日、日本でやる責任がある」
「6月6日に日本で試合ができる。たくさんの方に見に来てほしいし、自分たちもそれに値するプレーをしないといけないし、する責任があると思う。そこに向けていい準備をしていきたい」
バイエルンで世界を経験した21歳が、なでしこの新体制で静かに、しかし確実に存在感を増す。
Photo by Kyoko Hayashi / SportsPressJP
TEXT by Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP