温度・湿度センサでここまでわかる!知っておきたい4つの指標
農場やビニールハウスに温湿度センサを設置すると、温度と湿度のデータがリアルタイムで取得できます。 でも実は、温度と湿度のデータがあれば、それ以上の情報を引き出すことができます。 今回は、農家さんに特に役立つ4つの指標をご紹介します。
① 飽差(VPD)
飽差とは?
「飽差(ほうさ)」とは、空気がどれだけ乾燥しているかを表す指標です。 植物は葉の気孔から水分を蒸散させることで、栄養を吸い上げたり光合成を行ったりしています。この気孔の開き具合に直接影響するのが飽差です。
飽差が低すぎる(湿りすぎ):気孔が閉じて光合成が低下。カビ・病害が発生しやすい
飽差が高すぎる(乾燥しすぎ):植物がしおれてしまい、生育が止まる。
飽差が適正範囲:気孔が開いて活発に光合成。生育が促進される。
作物別の適正飽差
温度と湿度がわかれば飽差は自動的に計算できます。「みのりんく」では、飽差をリアルタイムでグラフ表示し、適正範囲を外れた際にアラートでお知らせすることができます。
② 積算温度 - 収穫時期を予測する
積算温度とは?
「積算温度(せきさんおんど)」とは、一定の基準温度を超えた気温を毎日足し合わせた値です。
作物の生育は「何日経ったか」ではなく、「どれだけ暖かい日が続いたか」によって決まります。
積算温度を使うと、開花・収穫の時期をより正確に予測できます。
果樹栽培での活用例
長野県の果樹栽培を行う農家さんに特におすすめです。
・りんご:開花から収穫までの積算温度を管理
・ぶどう:発芽・開花・着色のタイミング予測
・桃:収穫適期の判断
「今シーズンは例年より積算温度が高い=収穫が早まるかも」といった判断が、データに基づいてできるようになります。
③ 露点温度 ― 結露・カビを未然に防ぐ
露点温度とは?
「露点温度(ろてんおんど)」とは、空気が冷えて結露が発生し始める温度のことです。
ハウス内の気温が露点温度を下回ると、壁面や葉の表面に水滴がつき始めます。
この結露が灰色カビ病・黒星病・うどんこ病などの発生につながります。
活用方法
・夜間に気温が露点温度に近づいたらアラートを受信
・加温・換気のタイミングを判断
・病害リスクの高い時間帯を記録・分析
④ 病害リスク指標 - 発生前に手を打つ
温度と湿度の組み合わせから、病害の発生リスクを事前に把握できます。
「高温多湿の状態が〇時間続いたらアラート」といった設定も可能です。農薬散布のタイミング判断にも役立ちます。
まとめ
温度と湿度、たった2つのデータから、これだけの情報が引き出せます。
「みのりんく」では、これらの指標をリアルタイムに確認できます。センサを設置するだけで、農場の「見えなかったリスク」が見えるようになります。 ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。