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哲学対話

6月7日メモ/神さま

2026.06.08 00:37

2026年6月7日の哲学対話で選出されたテーマの1つは「神さまが意外と大切」だった。

テーマを上げた理由は、ネット検察すると、世界で無宗教の人の人口は16%と、私の予想を大きく下回ったこと、以前海外旅行中に出会った20歳の韓国人女性に信じる神や宗教などについて質問したところ、宗教や神を信じておらず「自分を信じています」ということを、躊躇なく返してきたのに驚いたこと。

一方、後に三角貿易として知られた黒人の人身売買(奴隷貿易)のもっとも初期の頃(1440年頃)のポルトガルでは、黒人の売買に対して批判的に感じる市民の方が多かったこと、そしてそれが、自分の経済的な豊かさにつながると分かると、多くの人がそのことに肯定的になっていったこと。それを裏返せば、伝統的な倫理観、宗教の戒律などが実は大事だったのではないか? と最近思うようになった。

など、複数のちょっとした理由からテーマアップすることにした。

対話では、おおむね、一神教的な神を信じるのは抵抗感があるが、人智を超えた存在、その表現の仕方はいろいろあって、「神」といわないまでも、畏敬の念を抱くような存在あった方がよい、あるいは必要だというような意見が多かった。中には「自分を信じて、不条理や災厄に遭遇したら、それとして受け止めるしかない」という発言もあった。

いずれにしても、人が人である以上、不安はなくならない。それが対人的なものの場合、お互いに共通して信じられる何かがあれば、コミュニケーションにおけるリスクや負担が軽減される。その意味で、それが宗教でも、科学でもどちらでも良い。というように、科学と宗教はある側面では、対立するものではなく、交換可能な等価の価値を持っていると考えられそうな発言もあった。

話は変わるが、作家のミヒャエル・エンデがアラブ世界の説話を編集した本に『自由の牢獄』がある。その中の1つの話が『自由の牢獄』で、神を信じることと自由や心の幸福との関係を考えさせられるような物語となっている。「神」を信じるということがどういうことか、その一端を知ることができると思う。