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梨の日

映画『グリーンブック』

2019.03.18 00:25

映画『グリーンブック』


監督:ピーター・ファレリー

出演:ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャ・アリ/

リンダ・カーデリニ/

ディミテル・D・マリノフ/マイク・ハットソン/セバスティアン・マニスカルコ/P・J・バーン



実はファーストデイに、公開初日に観て来ました。


今年のアカデミー賞作品賞。

アカデミー賞をちゃんと観たあとだったから、ワクワク感も増し増し。



実話のストーリーで、息子さんが脚本を書いているという。

親父の話。


時代は少し前の設定だったものの、

黒人差別の瞬間を目の当たりにすると胸がグズつく。ね。



教養も見あり、事なピアノの腕も持つ、1人の黒人。

教養もなくガサツで、沢山の家族がいる白人。



この逆転さがミソなのかもしれない、

とは思ったけど。

観た時は「ないものねだり」とだけ思ったのが本音。

人として当然な、やつ。


自分にないものが良く思えて、

自分の苦しさは自分だけだと感じてしまう。


後半のほんの少しの優しさがとても染みるんだけど。

そもそも、これは私個人には上手に語れない。(他も上手に言えてないけど。)


メルマガの執筆陣の記事を読んで、あぁそうかそういう言葉になるのかと思って。


ないものねだり、と思ってしまうのは、私が、2人が同じ人間だとそもそも思ってるから。

差別的な歴史を大前提に描いているのにも関わらず。



や、結局のところは差別問題うんぬんを問題提示してるゃなくって。


大人になると頭でっかちで色んな外見から判断しちゃうよね、って。

子供だったらすーぐ仲良くなれちゃうんじゃないのーーぉ←これは私の天の声


さりげなさ、とても、小さな世界、小さなスケール。



なんでこんなにも自分は、2人が同じ人類だっつー考えになるのか、頭の巡らせて、すんなり答え。


私の育った環境が、そう思わせるんだわ。根本)


自分はアホみたいな大都会を地元に育って。

大人になってからアホみたいな大都会を理解できたんだけど。


小学校の通学路には当たり前のように、夜のお店の客引きの黒人さんがいて。

いやパッと見すげーこわい方の方々。笑)


でもそんな黒人さんと会話かわしたり←

白人さんは勿論、アジア人インド人、ゲイにレズを横目に酔っ払って道に寝てる兄ちゃん姉ちゃんをまたいで登校。


どこの国なんだってくらい色んな人が溢れかえってる場所でして。


黒人白人が仲良くベロベロになってる姿なんて当たり前のように見てきたから、


そもそも黒人差別の意味がよくわからなくって。


あ、コイツあほなのかな

って思われた←


や、ちゃんと歴史上のことも、そういう差別が存在してることは頭ではわかってますよ。笑)

わかってる、知ってるんだけど、

やっぱり根本の意味がわからなくって。



映画を感情で観ることが、きっと私多いんだと最近自覚してまして。発見)

だから映画のこのシーンのこのカットのここがね!というのも、よっぽどじゃないと覚えてなかったりする。弱点)


勿体ないかもしれないけど、でもその瞬間、観てる時間は間違いなくどっぷりと目の前に映る情景を楽しんでる。



『グリーンブック』は、押し付けがましくなく。

2人のやり取りもコメディ、ユーモアもあって楽しくて。


私はそもそも“意味がわからん”が根底にあるから泣くことはなかったんだけど。周囲がめちゃすすり泣いててびっくり)


日常の中だから、

差別的な瞬間が余計にざわついたし。

人としての優しさと仲を育む上で、じん、と感動したことも、可愛いなぁと思うこともあった。


ただ、

やっぱりアカデミー賞ーーーすげーよーー!!

とまではいかなかった、かなぁーぁ。


私の母も観たらしいけど「似たような映画なかったっけ?」と、あー的な感想。ザックリ)

そんなに映画観てる人間が言うことじゃないのは承知の上で。自覚)




みーんなが、ないものねだり。

でもそこで生きることの葛藤や感情が生まれるんだな。



映画の軽やかさは勿論あって、

その上で、個人的にはサッパリと、そしてやんわりとさせられた時間でした。



可愛いおじさん2人の旅映画。個人意見)


映画的な話は、詳しい人の話を聞いて、ふむふむ〜と思った方がタメになるかと。笑)



ポッドキャストでの2人の会話、熱量、めっちゃ伝わりやすいから是非聞いて!!

私ももう一回観たくなった!