ひとりごと。
小学校低学年あたりの子供が道を歩いていると、よくひとりでしゃべってる。
男の子も、女の子も。
同じ道路を歩いているのだけれど、
きっとわたしには見えない世界を歩いてるんだろうなって思う。
わたしは、自分がそういったひとりごとを言わなくなったタイミングを覚えていて。
小学校2年生くらい。
ひとりで学校から帰っている途中、ふと、「わたしはもう大きいんだから、おしゃべりは心の中だけにしよう。もうちっちゃな子供じゃないんだから」
って思ったんだよね。
わたしは小学校にあがるタイミングで大阪から徳島に引っ越したのだけれど、
環境も変われば、家族の雰囲気もがらっと変わって。
1年生から通った小学校は、わたし以外は全員顔なじみって環境。方言がきつくて、最初、何を言ってるのかもわからなかった。
のんびり生きてた大阪が恋しくて恋しくて。
もう帰れないんだ、ここで生きていくしかないんだ、って思ったのがちょうどその頃。
なのに、
ちょっと前に、「優香ちゃんって、すごくひとりごと多いよね」って言われてびっくりした。
「えーー」って思ったけど、
そこから何気なく自分をウォッチしてたら、言ってる。ひとりごと。
「疲れたー」とかだけじゃなく、センテンスレベルで。
心の中、だだ漏れ。
そしてわたしは植物とか虫とか物に話しかけるくせがあるんだけれど(こっちはおはよー、とか、いい天気だねー、とかその程度)、
それも、だだ漏れらしく。
先月ショクビボに滞在していた時、となりの部屋にわたししかいないのに、「ありがとー」って聞こえた、とか。
ホラー(ノД\lll)コワイヨー。
でも同時にちょっと嬉しかった。
「ひとりごと禁止」ってあのときかけたロックが、自然に外れていたんだなって思って。
外れて安心していられる環境にいま、身を置いているんだなぁって。
今日、iTunesでリリースされたツダユキコさんの「かみさま」。
歌のなかに、
ふしぎの国は形を変えて
いつでも君の前にひろがってる
って歌詞があって。
この、「ひとりごと」事件を思い出したよ。
小さい頃に大事にしていたわたしの世界は、
もう戻れないんだ、なくしてしまったんだ、って思っていたわたしの世界は、
なくなってなんかいなくて。
いつのまにかぽっこり戻ってきていたみたいです。
↓だだ漏れてたわたし
↓だだ漏れてるわたし
なので、わたしと一緒にいて、「これは返事をするのだろうか?」「話しかけられているのだろうか?」って思う発言があったら、スルーしてもらって大丈夫です。
返事をしてくれても、それはそれで喜びます♪
ユキコさんの「かみさま」聞いてください♡
歌の内容がほんとうに、「あー、ちっちゃいとき、こんなだったなぁ」って思えて。
きっとみんなそうだったんだなぁって。
ユキコさんの語りかけるような声が、それを思い出させてくれる。
ちいさいころの自分がぽっこり戻ってくるかも。
旅する調香師Yuka