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旦那デスノート、年金問題、そして無限のお世話…私たちが「文句を言いつつ夫の世話」を辞められない理由

2026.06.10 14:02


先日、腰痛と膝痛のリハビリのために整形外科に通っている友達から、思わず「明日は我が身…」と深く考えさせられる話を聞きました。リハビリの担当をしてくれている理学療法士の女性と「介護」の話になったそうなのですが、その内容がまさに今の日本の縮図というか、私たちの世代にとっても他人事ではないリアルなものでした。今日はそのエピソードと、同世代の友人たちとのリアルなおしゃべりをシェアします。

 👵 95歳の夫と91歳の妻「自動的にご飯が出てくる」と思っている夫

 まり:「こないだリハビリの先生から聞いたんだけどね、91歳の女性が、95歳の夫と一緒にリハビリに通っていらっしゃるんだって。で、その女性がリハビリ中にポロッと言った本音が凄まじくてね」 

くみ:「どんな話?」 

まり:『うちのダンナは何にもしない!自動的に目の前にご飯が出てきて、自動的にきれいな洗濯物がたたまれてくると思ってるの!早く夫にお迎えがくるのを祈ってるわ、早く夫の世話から解放されたい!』って言ってたんだって……」 

くみ:「うわ!91歳にしてその叫び。でも、お気持ちは痛いほど分かるわ。うちの夫も定年退職してから、ずっと家にいて何もしないもの。毎日『今日のお昼何?』って聞かれるだけで、ちょっと気が滅入っちゃう」 

まり:「そうね。しかもその95歳の夫、ひとりでデイサービスに行くのを嫌がって、妻と一緒じゃないと行かないんですって」 

くみ:「それじゃ、保育園に行くのが嫌で『ママ〜!』って泣いてた、3歳のごろの息子と全く一緒じゃない! 95歳になって赤ちゃん返りされちゃうなんて、妻も気が休まらない。でも、文句を言いながらも、結局ちゃんとお世話して一緒に通ってあげる妻か、、本当に頭が下がるわ」

まり:「ほんと。こういう背景が日本中にごまんとあるからこそ、ネットで『旦那デスノート』なんてサイトが流行るんでしょうね」 

 💰 離婚しない、お世話を辞めない、本当の理由は「年金」 

くみ:「でも、そこまで嫌ならいっそ……って思うけど、やっぱり現実問題として『お金(年金)』が絡んでくるから、そう簡単にはいかないよね」 

まり:「そう。夫に先立たれると世帯の年金は減っちゃうしね。私たちの親世代ってさ、夫がサラリーマンで年収800万、妻が専業主婦なら、妻は自分で保険料を納めていなくても月5万円程度(第3号被保険者)の年金が受け取れたじゃない? しかも夫が先に亡くなったら、夫がもらっていた年金の4分の3が遺族年金として入ってくるし」 

くみ:「そうね。だから『年金があるから離婚はしない(できない)』って人、私たちの周りでもナンボでも見るわよね。今さら離婚して年金分割するよりも、このままお世話を続けたほうが生活は安定するっていう……。実家の周りの70代後半以上の先輩たちもみんな、『ダンナに外でいっぱい稼いでもらって、家で家事して子育てしてたほうがいいわよ』って言うもの」 

 まり:「その『専業主婦の優遇措置(第3号)』、近く廃止されるかもしれないって噂があるじゃない? あれ、どうなるのかしら」 

くみ:「本当にね。どの年代から廃止になるのかな。本当なら廃止するべきとは思うけど、なるなら、せめてまだ働ける若い世代からにしてほしいわよね! 50代後半や60代の常勤の職に就くのが難しい世代でいきなり廃止になったら、それこそ『そりゃねーだろ不二子ちゃん!』って言いたくなっちゃう」 

女性の方が長生きするからこそ、自分を一番に労って

「早く解放されたい」と切望しながらも、今日も夫のお世話を続けている高齢女性たち。もちろん、最近は妻を介護する優しい男性も増えているけれど、平均寿命を見てもどうしても女性の方が長生きします。子育てが終わり、親の介護を終え、やっと一息つけるかと思ったら、今度は夫のケア……。 私たち女性の人生って、グラデーションのようにお世話の対象が変わっていくだけで、結局「一生誰かのお世話」を続けているのかもしれません。 文句を言いながらもお世話をやり遂げる女性たちの姿には頭が下がりますが、私たちは自分の身を削りすぎないようにしたいです。夫には、今から「自分のことは自分でやる」と言い続けましょう。そして何より、「今一番大切にお世話すべきなのは、自分自身の心と体」です!

写真:女性の年金受給額が「男性の3分の2」しかない現実 歩きながら「お金が落ちてないかな」と思う84歳 東京新聞より 2024年3月8日