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423)長いおやすみをいただきありがとうございました。

2026.06.11 04:27

長いおやすみをいただきありがとうございました。

カタルーニャへ行っていました。

あまりにもたくさんの事がありました、

少しずつまたお話しできたら嬉しいなと思います。

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日本を立つ前、

いろいろなことで疲れ切っていた私たちは

SNSや悪いニュースからしばらく離れ

友人夫妻の住むカタルーニャの山奥で

鳥の声で目覚め、ロバや猫との暮らし

庭のサルビアを摘んで炒めた胡桃と青カビチーズのパスタをみんなで作ったり

自家製のエルダーフラワーのドリンクをいただいたり、

私たちは家の周辺でスケッチしたりして過ごしました。

友人の家の裏口に咲く壁いっぱいの薔薇を描くのはとても難しくて、今度は一輪だけを描きます。

それは少し上手く描けました。

もう一度辺りをみまわして、

まずは自分の居心地の良い場所を探します。

眩しすぎたり暑すぎたりしなくて、座っていても疲れないところ。

そこで画角を決めて、

今度は一面を描く時にも

小さな一輪一輪をひとつずつ良く見て描き込みました。

そうしたら、少しだけ

気持ちよく描くことができました。

多くの全体の問題を見過ぎて、毎日苦しい気持ちになっていたけれど

私たちにできることは

ただ目の前の薔薇一輪一輪を見つめるように

ひとりひとりとの小さな対話を積み重ねて

そこに光を当てて行くことなのだと改めて感じました。

そして最初に大事なことは、まずはスケッチする時にしたように、

自分たちが描きやすいところ、眩しすぎないところを見つけて座ること。

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旅に出たら、旅先の言葉で書かれた村上春樹さんの本を本屋さんをめぐって購入することを

私たちはいつも自分たちへのお土産にしています。

バスクへ行く前日に、どんな本が出版されているか検索していた時

村上さんがカタルーニャ国際賞を受賞された時のスピーチがでてきました。

夜明けのはじまる大きなテーブルに向かって、たくさんの鳥の鳴き声の中で

それを読みながら私は泣きました。

過去にもちろん読んだことはあったけれど、出版物には掲載されていないこともあって

それを目にするのは久しぶりだったから

その内容を少し忘れていたこと

けれど長く彼の本を読み続けて

確実にわたしたちの中にもそういった考えが

それぞれのものになっていることに

彼の読者で良かったと遠く離れたカタルーニャの地で2人思いました。

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友人夫妻が車を運転してくれて

バスクやリュエイダにあるアラベカという村

3泊4日の旅行に連れて行ってくれました。

カタルーニャの山奥から、バスクへの道中、車窓から私たちが見たのはたくさんの旗でした、

カタルーニャの旗、

そしてパレスチナの。

バスクについて2日目の夜

友人が選んでくれた地元の人達がたくさん来ているバルには

パレスチナの旗が掲げられていました。

3日目のホテル、ちいさなアラベカという村のホテルの向かいの窓にも

カタルーニャとそしてパレスチナの旗が掲げられています。

私たちは知りました。

どこにいても連帯できるのだと、そして顔もしらないだれかの行動が

こんなにも他者を励ますことができるのだと。

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バスク語で

Gauaren sakonean

というタイトルになっている本を購入して帰ってきました。

”真夜中の奥底で”

たくさん考える時間を作ることができました

せっかくの旅のなか、

途中で体調不良になったりして

友人夫妻にも迷惑をかけてしまったりしましたが

きっとたくさん心にも体にも溜めこんていたものを

不器用ながらに2人で一生懸命、外にだすことができたのだと思います。

物語”アフターダーク”の中でマリが真夜中の奥底をさまよっていた歳の頃

わたしもまた真夜中をさまよい

帰る家がわからず

泣くこともできない悲しみに満たされていました

けれど

いつか必ず今そこにある悲しみは癒えていきます

そして

友人夫婦が住むカタルーニャのこの山の家が

わたしたちにとってそうだったように、

今度は喫茶壁と卵がまた

真夜中の奥底にいるだれかの

ちいさな灯りになりえる時なのかもしれない。

まるで誰かのアルファヴィルのように。

そう思う事ができる旅でした。

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わたしたちの知るなかで世界でいちばん美しい山の家に住む

大好きな友人夫妻と2人の素敵なたくさんの友人たち

に心より感謝して

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長いおやすみをいただきありがとうございました。

早くみなさんに会いたいです。