にゃんにゃん探偵チャーリーの冒険 ~ザ・ゲーム~・第4話『菊花の契り、あるいは意味不明の命題』
江戸時代の国学者で作家の上田秋成の怪異譚に『雨月物語』という本があります。そこには『菊花の契り』という物語が収録されています。とても有名なお話ですので、すでにご存知の方も多いでしょうが、かるくあらすじをおさらいします。
- 旅の途中で赤穴宗右衛門という侍が播磨国で病に臥す。
- 播磨の若い学者である丈部左門が赤穴の看病をする。気が合った左門と宗右衛門は義兄弟の契りを結ぶ。
- 病気が癒えた赤穴は生国の出雲に帰ることになり、二人は秋の菊の節句に再会することを約束する。
- しかし、出雲に戻った宗右衛門は政争に巻き込まれ、陰謀によって牢に繋がれてしまう。
- このままでは再会の約束が果たせないと悟った宗右衛門は、霊であれば千里の道も一日で移動できると考え、自害して約束の日に左門の元へと参ずる。
- 左門はのちに出雲へと出向き、宗右衛門の仇を討つ。
この美しい怪異譚には、重要なメッセージが二点あります。まずは「約束の大切さ」です。自らの命を絶ってまで約束の日に参じた宗右衛門にとって、信義とは命以上に重いものでした。
次に「義」です。辞書アプリによれば、義とは「人の道にかなっている。正しい」「利害を忘れ、すじを通す気持ち」とあります。利害を忘れた人としての正しい道。両者の原動力は、まさにこの一点に他なりません。
さて、今の内閣(皇位簒奪を目論む朝敵/逆賊と言っても過言ではない政治家)に「約束の大切さ」や「義」を重んじる人はいるでしょうか。かつての公約であった「消費税0%」の掲示はどこへ消えてしまったのでしょう。特定のカルト教団から巨額の資金援助を受けるのは、利害そのものではないでしょうか。さらに、選挙法違反が疑われる他候補への誹謗中傷動画の制作者について、注目すべき新証拠が公開されているにもかかわらず、「会ったかもしれないが、名刺交換をしていないから面識はない」などと強弁する姿に至っては、もはや私には、人の道にかなった説明とは思えません。少なくとも論理的な命題としては、完全に意味不明です。
しかもその裏では、国民に十分な説明がなされているとは思えない数々の恐ろしい法案が、着々と強行採決や閣議決定に向けて進められています。
もちろん猫に犯罪意思などありません。しかし、法律の運用が恣意的になれば、市民は何が許され何が許されないのか分からなくなります。お子様ランチに日の丸の旗を立てるのは国旗損壊罪に当たらないらしいです。それでは、我が家のチャーリーのご飯に日の丸を立てたらどうなるのでしょう? 権力側がいくらでも別件逮捕の理由を作れる、つまりは政権に批判的な意見を言う市民の口をつぐませるための悪法。人の道に外れた規則を無理やり通そうとする前に、まずは自らが掲げた公約、すなわち国民との約束を守ることを優先してほしいものです。あっ、どうも。岩崎(チャーリーの飼い主)です。