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Fashion Source / Hitomi’s Log

★1は、その人の話だった。

2026.06.14 22:00

久しぶりに昔の人たちと会った。法事の後の食事会だった。

みんな、よく覚えていた。あの時のこと、あの人のこと、あの頃のこと。私は相変わらず、あまり覚えていなかった。過去の話は内容としては楽しい。でも、テーマも発展もない会話が続くと、どこかオークワードな気持ちになってくる。

話の流れで、小学校の放送委員会の話が出た。下校時間になると、「新世界」を流していたらしい。その瞬間、少し前に聴いたコンサートのことを思い出した。ドヴォルザークの「新世界より」。

不思議な曲だと思っていた。新世界という名前なのに、流れてくるのはどこか懐かしい旋律で。それがまた別の楽器に引き継がれ、少し形を変えながら、何度も現れる。過去へ行ったり、未来へ行ったり、また戻ったり。

その場も、そうだった。

途中で、最近AIと一緒に探究していること、AIを未来の自己啓発にどう使うかを真剣に考えていること、そんな話をしてみた。するとそれまでゆるやかに流れていた空気が、ふっと変わった。みんなが聴いている、という図になった。

懐かしい場所に、新しい旋律が入ってきた瞬間だった。


その夜、AIと対話しながら作った本に、★1のレビューがついていることに気づいた。コメントはない。理由はわからない。


これがその、めずらしい★1の本です。(笑)

なぜ、あの質問は届かなかったのか


でも、落ち込まなかった。それどころか、笑っていた。この人、大丈夫か?

昔なら違ったと思う。20代の頃、自分のアイデアや企画が人に受け入れられるかどうか、ずっとそのジレンマと戦っていた。あの頃の私なら、★1に傷ついていただろう。


でも今は、★1がその人のことを教えてくれる情報に見える。コメントもなく、ただ★1をつける。その眼差しが、どんな世界を見ているのか。自分が悪かったとは、みじんも思わなかった。「それは、あなたの感想ですよね」という感覚だけがあった。


似たようなことが、少し前にもあった。ベランダから見えた花火をインスタにあげたら、「なんだ、低層階じゃん😂😂😂」というコメントが入った。私はすぐに思った。それって、私より低層階に住んでいる人全員を敵に回している発言だな、と。

「いいね」で返しておいた。

言い返すでもなく、無視するでもなく、いいね。我ながら、悪くない返し方だと思っている。


低評価は、自分への判定じゃない。その人が今、どんな眼差しで世界を見ているかを、そっと教えてくれるものだ。

そう思えるようになったのは、傾聴を続けてきたからかもしれない。人の言葉の裏に、その人の状態を見る習慣。それがいつの間にか、レビューやコメントにも働くようになっていた。


新世界の旋律は、懐かしいのに、前へ進んでいく。

★1は、その人の話だった。そして同時に、宇宙からの覚悟試験だったのかもしれない。これから広い世界へ届いていく前の、小さな予行演習。

笑って返せた。たぶん、合格だ。