腰痛予防ヨガでお伝えしたこと 〜腹圧づくりはお腹を膨らませることから〜 2026.06.14 09:14 今日の腰痛予防ヨガでは、「腹圧」をテーマにレッスンを行いました。腹圧というと、「お腹に力を入れる」「お腹を引き締める」「お腹をへこませる」そんなイメージを持っている方が多いかもしれません。ですが、本来の腹圧は、お腹をへこませて作るものではありません。まず必要なのは、お腹をしっかり膨らませられること。今日はその土台づくりとして、呼吸でお腹を3方向に広げる練習を行いました。お腹は前だけでなく、横にも後ろにも広がるまずはお腹の前側。おへそのあたりに手を当てて、吸う息でお腹が前へ広がるかを確認します。次に脇腹。肋骨と骨盤の間に手を当てて、左右に風船が膨らむように広げていきます。そして最後は腰側。親指を脇腹、4本の指を腰へ当てて、腰のあたりまで呼吸が広がる感覚を確認しました。今日のクラスで興味深かったのは、実は腰側への呼吸は比較的できる方が多かったことです。腰痛を抱えている方や身体が緊張しやすい方の中には、普段からお腹を引き込む癖を持っている方が少なくありません。いわゆるドローインが得意な状態です。そのため骨盤が後ろへ倒れやすく、背中側や腰側には呼吸が入りやすい一方で、前側や横側へお腹を広げることに苦戦する方が多く見られました。腹圧は「膨らむ力」が先腹圧という言葉を聞くと、多くの人は「締める力」を想像します。でも実際には、膨らませる力が必要です。前・横・後ろへ均等にお腹を広げることができなければ、十分な腹圧は生まれません。今日はまず、前側に膨らむか横側に膨らむか後ろ側に膨らむかを一つひとつ確認しました。そして、その感覚がつかめたら次の段階として、お腹を膨らませたまま息を吐くという練習へ進みます。ところが、今日はまだそこまで進む必要はありませんでした。まずはしっかり膨らませること。それができて初めて、腹圧を保ちながら呼吸する練習ができるようになります。腰痛予防は呼吸の再教育でもある腰痛予防というと筋トレやストレッチを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも大切です。でもその前に、「自分はどこに呼吸を入れているのか」を知ることも同じくらい大切です。特に普段から頑張り屋さんで、お腹を引き込みながら身体を支えている方ほど、前や横へ呼吸を広げることが苦手になっていることがあります。今日のレッスンでは、そんな身体の癖を確認しながら、呼吸の可能性を広げる時間になりました。腹圧づくりの第一歩は、お腹を締めることではなく、お腹を自由に膨らませられること。次回はその先の「膨らませたまま息を吐く」というステップにも挑戦していきたいと思います。さて今日のレッスンでは、呼吸の入り方ひとつを見ても、本当に人それぞれ違うことを改めて感じました。前に広がりやすい人、横が苦手な人、後ろが得意な人。同じ呼吸の練習をしていても、身体の使い方の癖や長年積み重ねてきたパターンが現れます。だからこそ私は、決まったやり方を当てはめるのではなく、その方の身体が今どんな状態なのかを見ながらお伝えすることを大切にしています。レッスンの帰り際、生徒さんのお一人が笑顔で、「先生、本当に私の体癖をよくわかるのね。」と声をかけてくださいました。そして、「いい先生に出会えたわ。これからもよろしくね。」と、とても嬉しそうに帰っていかれました。身体の変化ももちろん嬉しいですが、こうして自分の身体を理解してもらえた安心感や喜びを感じていただけることは、私にとって何より嬉しいことです。これからも、お一人おひとりの身体の声に耳を傾けながら、皆さんがもっと楽に、もっと心地よく動ける身体づくりのお手伝いをしていきたいと思います。