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【私について】なぜ、会社員を辞めてアートをつくっているか

2026.06.14 14:09


はじめに


自己紹介を兼ねて、

「なぜ、会社員を辞めてアートをつくっているか」

について書いていきたいと思います。


現在48歳で、

一番最初にアートっぽいものを作ったのは、43歳の時。

とんでもなく、遅いです。


自分で、私はこれがやりたいんだ!というわくわくした思いではなく、

「表現として外に吐き出さないと自分自身を保つことができない」

という切迫した思いに押し出されるようなかたちで、つくりはじめました。




しゃかりきにがんばってたけど、違うレールに乗っていた


私は大学卒業後、20年以上会社員として働いてきました。

私は

「やりたいことをやるのが人生」

だと思っているので、

やりたいことを仕事にするためにしゃかりきにがんばり、

30歳になってようやく、

仕事内容、職場環境、人間関係、給料に満足できる会社に勤めることができました。


ところが40歳を手前にしてはっきりと気がついたのです。

「私はレールを間違えた」

と。


それはそれは、とんでもないショックでした。

だって、やりたいことを仕事にするために、

それまで死に物狂いで頑張ってきたんですから。

そして、ようやく望んでいた場所を手にしたはずだったのに…。


実は、はっきりと気がつく5年以上前から、

その声が微かに聞こえることがありました。

でも、当時の日本での世間の常識から考えると

これ以上のキャリアチェンジは絶対にありえない、

そして心配をさせてきた親への罪悪感、

さらには出産年齢のこともあり、

その声に気づかないふりをして生きていたのです。


それでもだんだんと、

そしてはっきりと大きくなっていくその声に押され、

「もしかして」という思いを探るべく、

以前にも増して仕事でもプライベートでも、

少しでも「やりたい」と思い当たるものはどんどんチャレンジしました。


チャレンジしながら、

あれでもない、これでもない、それでもない、どれでもない、

じゃあ一体何なんだ?!と絶望しました。

私は単にないものねだりをしているだけなんじゃないか?

常に何かを足りないと感じてしまう病気のようなものなのでは?

そんなこともしょっちゅう考えていました。


でも、いくら考えても答えは、

「ここではない」ということだけしかわからない。

何をやっても、どうあがいても自分の中に存在している不足感は拭えず、

「私はレールを間違えた」

と認めざるを得ないと、ようやく受け入れたのでした。


しかし、レールを間違えていた、と認めたところで、

じゃあ、私は本当はどのレールに乗りたいのか?

全然わかりませんでした。




私のレールはどれ?探しまくって見つけたもの


「わからないならば、動くしかない」と動き続けました。

自分で自分を引きずり回しました。

ほとほと疲れ果てました。


ただ、その中で唯一無我夢中になるものが実はあった。

それが「アート」。

やらざるを得ないという内側から湧き上がる感覚に突き動かされるもの。

そして作っている時の自分の没入感、自分で自分を止められない感覚。

はっきりと、他のものとの違いを感じていました。


でも、これは趣味でしかない。

そう思い込んでいました。

なぜなら、アーティストになるのは

世界一難しいことだと思うから。


そして何より私は、

「普通」の両親の元、

「普通が一番だ」と教えられて育てられてきました。

なので、

アーティストになろうとすること自体、

到底考えられないことでした。


だから、それでも逃げて逃げて逃げまくりました。

しかし、どんなに逃げても暴れても、

全身をひょいっと持ち上げられて、

ぐっと力強く地面に押しつけられるような感覚がありました。

「あなたの居場所はここでしょ。いい加減に観念しなさい。」と。


ふらふらになった私はようやく観念し、

そして気づきました。

「レールなんてないんだ。」

「私が本当に望むものは、レールがあるようなものではなかったんだ。」

そう気づいたのです。


とてつもない時間と労力を使って遠回りしてフラフラになり、

ようやく、

私が何よりもやりたいのは

「自分をアートで表現すること」

だと認識したのです。

やっと、自分で自分にそれを認識していいと、

許可することができたのです。




なぜ、アートでなければならないのか


大好きだったアート。

自分は絶対に観る側であり、

つくる側になろうなど露ひとつ考えたことがありませんでした。


後になって思うのは、

無意識下で頑なに避けてきたであろう職業なのだと思います。

アーティストとして生計を立てていくなんて、

世界一難しいことだと思うから。


けれど、アートで表現を創作すればするほど、

幼い頃から存在している自分の中の興味関心の点と点が、

極めて自然にきれいに結ばれていく感覚がありました。

生まれて初めての感覚でした。

私がずっと求めていた場所は、

これだったんだ。

そう確信しました。


社会人になる前の就職活動を機に、

初めて真剣に考えました。

「一体自分は本当は何がやりたいのか?」

それ以来、どれだけ問い、どれだけ転職し、どれだけがんばってきたか。

その答えが、ここにありました。


それからは、

ひたすら自分の内に耳を澄ませ、

表現に向き合う日々を送っています。


といっても、まだアートを作っているだけで

アーティスト、と呼ばれるような実績は何ひとつありません。

これまでの3年間は、

自分が表現したいものは一体何なのか、

そして私はそれをどう表現したいのかを、

これでもかと試行錯誤しながら、

とことん深く潜って探し当ててきました。


ようやく最近、”自分の中での最低限の土台ができた”

そう感じたので、そろそろ外に出たいと思いブログをはじめることにしました。


私の創作方法は特殊なので、

正直、生み出した作品を一体どうやってお金にしていくのか、

それについては今もわからずとても不安なのですが、

まずは私を知ってもらうことからはじめたいと思いました。


作品について、これまでの人生について、

それ以外のいろいろなことについて、

少しずつ書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。



2026.06.14

mienaimonotachi

みえないものたち